世紀の星
2008'03.24.Mon

Bloomnergのこんな記事を見つけました。
Fukuda's Disapproval Rating Rises to 54% in Newspaper Surveys
By Tak Kumakura
March 24 (Bloomberg) -- Japanese Prime Minister Yasuo Fukuda has a disapproval rating of 54 percent in the latest Nikkei newspaper survey, an increase of 6 percentage points from February, while his approval rating fell 9 points to 31 percent.
Sixty-two percent of those who disapprove of Fukuda cited a lack of leadership. Among those who support Fukuda, 41 percent said they liked his personality, Nikkei said.
Fukuda's disapproval rating in Nikkei is the same as an earlier survey taken by the Yomiuri newspaper. Yomiuri said on March 18 that Fukuda's disapproval rating rose 3.2 points from February to 54 percent.
Fukuda's Liberal Democratic Party has popular support of 40 percent, up 1 point, while the opposition Democratic Party of Japan has support of 30 percent, down 1 point, Nikkei said.
As for the leadership vacuum at the Bank of Japan, 41 percent of respondents blamed the government and the ruling coalition, compared with 27 percent who thought the opposition parties were at fault, Nikkei said. Nikkei took the telephone survey on March 21, 22 and 23 and obtained 865 valid responses.
In the Yomiuri survey Taro Aso, a former secretary-general of the LDP, was chosen by 21.2 percent of the respondents as the favorite candidate to replace Fukuda. Former Prime Minister Junichi Koizumi was the second most popular candidate with support of 16.1 percent, according to Yomiuri.
Asked how long Fukuda should stay in office, 25.3 percent said he should quit right away. About 23 percent said he should leave office in about a year, Yomiuri reported, without elaborating.
To contact the reporter on this story: Tak Kumakura in Tokyo at tkumakura@bloomberg.net
Last Updated: March 23, 2008 19:18 EDT
世論調査の記事は見損ねちゃいましたねえ。
麻生さん個人のことで見ると、読売の調査では麻生さんがずいぶんな割合を取ったようで。
ケレンを使うことを極力避けようとする姿勢の麻生さんですから、実際打ち出す言葉も提言も具体的な裏打ちのあるもの、つまりは劇薬的なものは使わない方向なので、そういう意味でもこうして数字で上がってくるのは嬉しいですねえ。
「嘉麻の里」2000年12月号、二十世紀最後に、麻生さんがこんな文章を書いています。
時はあれから流れましたが、理念ですとか心意気ですとか、そうした麻生さんらしいものだと思います。
是非ご一読くださいませ。
『二十世紀の終わりに』
「21世紀の星」。これは私が昭和54年に初めて衆議院選挙に立候補するに当たって選挙ポスターに使った標語です。当時は「石炭の爪痕」という言葉に代表されるように筑豊は疲弊していました。20年も先の話より目先をいかに生き残るかを考えざるを得ない当時の筑豊の有権者からは、あまり評判のよくなかった標語でした。
しかし、以来21年が経ち、来年はいよいよ21世紀が始まります。振り返ってみて戴くと、筑豊も随分変わりましたし、日本も世界も大きく変わったことに気付かれるとお思います。
10年、20年先のことは何びとも予想できない。これは20世紀が人類に教えてくれた教訓の一つと思います。
昭和15年は私の生まれた年ですが、翌16年に大東亜戦争が始まります。そのとき、10年後に日米安全保障条約が両国間に成立すると予想していた人はいなかったでしょう。ソ連がアフガニスタンに侵攻を開始した1979年に、十年後ソ連邦が崩壊してロシアほか十五の国々に分裂し、東欧諸国が自由主義経済に移行していると予想していた人も皆無だったでしょう。日本でもバブルが始まった1986年に平成不況を予想していた人はいませんし、自民党の幹事長まで経験した大物政治家が、野党提出の不信任案に賛成票を投じようとするなんてことを想像していた人も、もちろんいなかったと思います。
つまり今の現実が10年先も続いているという保証はないということです。従って昨今の不況や混乱も永続するというわけではないんで、充分に変化し得るということを予想し、それに対応できる心構えが必要なんで、飛び廻っている情報に一喜一憂しないことが大切ではないでしょうか。
1970年、80年代は日本はマスコミがいかに批判しようが、世界で最も強い経済大国でした。物を製造する力はアメリカを大きく凌駕していましたし、世界もその事実を認めていたからこそ、サミットにおける唯一の有色人種にもなったんです。こういう事実に対する自信も誇りも失っていることが、今の日本の最大の問題の問題です。
やはり日本人の意識を変えにゃイカンのだと思います。これが今日最大の政治課題なんだと確信します。40代以上の日本人は日本が一流国だった時代に社会に出ていますが、30代以下の世代はバブル以降社会に出て来ているんで、日本が一流国だとはなかなか思えない。自分の国に自信と誇りが持てないし、将来も不安に思っている。不満はエネルギーになりますが、不安はエネルギーになりませんから、何となく静かに周囲を見まわし、ブツブツ言いながらジィーッとしているから活力が出ないし、消費も伸びない。そこで政治家はなんとか若い人の意識を変えようとして、教育改革とかIT戦略会議などの対策を出しているんです。
私は日本の有権者が政治に無関心だとは思わないんです。90年代、冷戦終結以降の世界の潮流の大変化に対応しきれていない日本の政治に苛立ち、石原慎太郎のような強い指導者を求めたり、横山ノック、青島幸男、田中康夫のような既存のものと異なる人に票を投じ、変化を求めているように思います。
日本の政治は1985年、1ドルが240円から120円になって、ドル換算で考えれば一挙に資産倍増となった時点で、戦後の国家目標だった「戦後復興」を完全に達成したんです。従って次に日本が目指すべき目標を創造するのが政治の大事な仕事だったんですが、このときに日本はポスト竹下に海部、宮沢、細川、羽田、村山という人たちが総理になったんです。失礼ながら宮沢喜一以外は首相になる気持ちなどもともとなく、もちろんその器でもなし、当然のこととして宰相としての覚悟もなかった政治家たちです。そういう人たちの次なる日本の国家目標なんて高慢なものなど作れるはずないんです。おまけに選挙制度を変えさせられ、各自の選挙に精一杯。やっと橋本政権で改革が始まったんですが、時期の判断を誤り、景気を悪化させる途中でリタイアとなり、景気回復に小渕も森も全力を挙げざるを得ない中で、20世紀が終わりつつあります。
21世紀、政治家は日本をどういう国家にするのかを国民に語り、その理念を問わなければならないと確信し、精進していくことをお約束し、今世紀最後の拙文を終わります。よい年をお迎えください。

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2008.03.24 23:50 | 麻生太郎さんのこと |
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