かけがえのない素晴らしい年
ファンの欲目でどれもこれも大きなニュースに思えるので、もうどうしようもありません(笑)。
発言録も拾っていったらキリがなく、いっそ国会議事録の検索サイトにリンクを張った方が話が早いほどですし。
ということで、この一年の麻生さんの写真を10枚ピックアップ!
「ひめくり」ですからもちろん、やわらか方面での拾い出しです。
●1月5日 訪印

日本のODAによって作られたインドの地下鉄に乗る麻生さん。
この地下鉄の件も講演や委員会答弁等々、様々な場面で活用されましたねえ。
すごく嬉しそうに乗り込んでいて、やはり麻生さんも「男の子回路」搭載だと実感。
●1月31日 報道ステーション出演

取材VTRで、朝のジョギング姿を披露。
あえてこれを選ぶか!という感じですが、すごいインパクトでした。
でも書斎の本の山の一番上に『この厄介な国、中国』を置いておくのは、対朝日的には相当なイジワルですね(笑)。
●5月3日 日米2+2で訪米

要人との会合や、CSISでの講演、日米議員の勉強会等、各所を行き来してとても忙しそうでした。
なので移動中に歩きながらハンバーガーをがぶり。
麻生さんて、空き時間があれば、予定をさらに入れますよね。私も見習わないと。
●5月22日 カタール訪問

格好いいですよねえ。
この場面は赤貧エレジーさんも版画にしてましたね。
しかしこのときはなぜガーメントバッグを手に機中入りしたのか・・・まあ機内で着替えたかったんでしょうね(笑)。
スーツの皺までに気を配る麻生さん。これは見習いたくても流石に無理です。
●5月31日 クールビズファッションショー

閣僚や各国大使も出演してのファッションショーとは!
小泉内閣ならではの企画ですが、第一報を聞いたときはさすがに吃驚。
小池百合子さんのこういう行動力には頭が下がります。眼福でした。
●7月3日 ウクライナ訪問

ユーシェンコ大統領がワールドカップの応援のため、急遽空港での表敬訪問。
しかし毎回不思議なんですが、なんでここまで大爆笑になるんでしょう?
でも今後を考えても、いいことなのは間違いなしです。
●7月26日ASEAN

遠目ですがASEANでの集合写真です。
麻生さんが何故か真ん中だし、一人だけ白っぽいスーツなのがハイライト効果で、まるで主役!
そういうのを狙う人ではないだけに、よけいに面白かったです(笑)。
●9月9日 総裁選街頭演説(秋葉原)

最後、三人で手を繋いだ写真を取ろうという段で、演説が三番目だった麻生さんが真ん中になっていました。
それを三人の立ち位置を届け出順にしようと、麻生さんが谷垣さんを真ん中に入れようとしているところです。
いかにも根が几帳面な麻生さんらしくて笑ってしまいました。
●10月18日ライス国務長官訪日

久間さんのたたずまいはどうにも憎めないなあ(笑)。
実際「米国の核の傘確約」とか「六者協議開催なるか?」とか、外交シーン的にはかなり緊迫していたんですがね。
日米外相の共同記者会見がCNNで中継されたり、何かと慌しい中、ほっとした一枚です。
●12月7日 シンガポール訪問。

シンガポールのヨー外相から道教の祭壇について説明を受けているところ。
このときは他にも地元のイベントに参加したり楽しそうでした。
麻生さんの公式でもこのときの様子が活動報告に取り上げられてましたね。
こうして振り返ってみても、本当に盛りだくさんで楽しい一年でした。
年明けにも外遊が調整中、「自由と繁栄の弧」の欧州方面各国が候補に挙がっているとのことですし、本日のNNNの報道によると、日米2+2も1月22日で最終調整中とか。
麻生さんが誰と会うのか、どんな発言があるのか、今からワクワクしています。
そして、いろいろあった今年も、残すところ後わずかとなりました。
新しい年も麻生さんにとって、皆様にとって、日本にとって、かけがえのない素晴らしい年になりますように。

2006.12.31 19:00 | 麻生太郎さんのこと |
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笑顔で、前を向いて。
12/13の日程なのですが、ファイサル・トラッド駐日サウジアラビア大使が主催した在京のアラブ大使が集まる昼食会に、招待されたとの記事がサウジアラビア大使館のサイトに上がっていました。
アラブ大使会議恒例昼食会~麻生外相を迎えて~

実にいい笑顔♪
回りもそんな麻生さんに巻き込まれて、みんな笑顔になっちゃうのが、麻生さんの魅力の一つですね。
そういえば、週刊文春12/21号でちらりと触れられていたんですが、各国の大使は会合のゲストには、みんなこぞって麻生さんをリクエストするんだとか。
話が巧みでユーモアがあるし、育ちはいいけど気さくだし、やっぱり楽しい相手ですよね。
それに妙な衒いや構えがないので、込み入った話なども、かえって話しやすいような気がします。
麻生さんが1/1付けの夕刊フジのインタビューでこんなことを言っていました。
まあ、海外とのつきあい方も変えていかなきゃいけない。日本人はへりくだることが多いが、文化が違う相手からしてみれば弱者を装う強者、嫌みな野郎ということになりかねない。だから、『ウチはこういうやり方をやっている、こういうやり方をしませんか?』とプロポーザルし、協力して物事にあたっていく事が必要だ。
外務大臣麻生太郎インタビュー『ニッポン人よ、自信を持て』
夕刊フジ 2007年1月1日号(12月29日発売)
以前、アメリカ人が日本人に対して抱く不満の一つとして、「日本人はすぐ被害者ぶる」というのを聞いたことがあります。
最近の日本では対外的にへりくだることに対して、「土下座外交」としてその負的側面ばかりが取り上げられますが、実際の現場ではやはり「弱いふりをして相手に取り入り、成果を上げる」というのが有効な手段であるのは確かなのでしょう。
ただ、やはり大国としての振る舞いとしては疑問符がつくのも仕方のないことだと思います。
さっき、グローバル化の話が出たが、でかい国が自分の都合のいいようにするのがグローバリズムだと言っても良いのじゃないんですか。大国というのは、自分に都合の良い世界の枠組みをつくれる力がある国。小国は、その大国が決めたルールの中を、どうやって縫ってうまいことやるか、大国と小国の違いはそこだと思いますよ。
月刊 自由民主 2003年1月号 『新春対談』
「日本は世界の枠組み作りに、参加する義務がある」というのは麻生さんの持論です。
「権利」や「資格」でなく、「義務」というのがいかにも麻生流。
そういえば、ずいぶん前の文章ですが、麻生さんは「国際化」についてもこんなことを書いていました。
ところで皆さんは国際化という日本語を英語に直しなさいと言われたとしたら、多分インターナショナラゼイションと訳される方がほとんどだと思います。国際はインターナショナル、○○化はゼイションと訳すのが通常だからであります。
しかし、日本語で国際化という場合、普通は「日本を国際化する」とか「国際的になるべきだ」という、文法的に言えば自動詞として使われているように思います。
しかし、英語の本家本元であるイギリスにおいて、インターナショナラゼイションは日本とはまったく別の意味に使われているのであります。例えば「スエズ運河は国際化されねばならない」と書いてあった場合、皆さんはそれはスエズ運河が国連のような機関によって共同管理、共同監視の下に置かれることを意味する・・・・と思っておられるのではありませんか。
しかし、本当の意味は、イギリスがエジプト領土の中に存在するスエズ運河をイギリスで管理、運営、統治したいという意味であります。いかがです、ずいぶん違うでしょう。
ハッキリ申し上げて、われわれ日本人が使っているのと同じ意味の「国際化」という言葉は英語には存在していないのであります。従って日本における昨今の「国際化」ブームは英語に翻訳できず、KOKUSAIKAとローマ字で書いてある例をよく見かけます。そこで私は「コクサイカ」と、敢えてカタカナで書いているのであります。
昨今の日本人が、開国ではなく、コクサイカを熱心に唱えられるのは、多くの日本人が今でも多少の劣等感も含めて極東の閉ざされた島国である日本を、何とか克服しなくてはならないということを、潜在意識の奥深くまで認識しておられるからなんだろうと想像します。
しかし、私は明治維新このかた、欧米先進諸国に追いつけ追いこせを国是としてやってきた日本人ではありますが、日本人の基準を欧米人の基準に、無理にでも適応させねばならなかった当時とは異なり、今日、日本人だけがなぜ国際化しなければならないのか・・・・と疑問を持つのであります。
例えば、民主主義を最高の政治形式と信じて、しかもそれを正義として、他国に対して内政干渉がましく押しつける。英語は国際語であると勝手に思い込み、その他の外国語を学ぶ努力はほとんどやらない。その他、宗教はキリスト教、科学の進歩は絶対等々・・・・地球上のすべての人々は欧米のあとを追いかける努力をすることが人類の幸せにつながる道なのよ・・・・ときわめて単純、且つ自己中心的な考えにとらわれている欧米人を知る私には、彼等のどこがコクサイカしているのかねえ・・・・と疑問を持ちます。
自分を遅れた国の人間と意識して、外国から常に何かを学ぼうとする、謙虚な習性を残している日本人の方が、よほどコクサイカした国民じゃなかろうか・・・・とも思うのです。
確かに、ここ数百年、世界においてイギリスやアメリカが強国としての主導権を握っていましたから、国際会議などは主に英語で主催され、必然的に英米の基準でものごとが行われてきたことは事実であります。
しかし、それが故に、イギリスやアメリカの「閉鎖性」が見えていなかったのではないでしょうか。「嘉麻の里」1988年10月号 『コクサイカ』より抜粋
性質としての謙虚さと自信をもった振る舞いとは、相反する要素ではないと思います。
日本人の相手の立場を慮る謙虚さと、自分自身が培ってきた方法を提示し、ビジョンを示してあげるというのは、やはり大切なことではないでしょうか。
ノーブレス・オブリージュなどと言及されることも多くなってきた昨今ですが、多少虚勢であったとしても、胸を張って顔を上げて、前に進んでいけたらいいですね!

2006.12.30 23:10 | 麻生太郎さんのこと |
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信念とコンプレックス
次官対話で北方領土打開へ
政府は、日本とロシアの外務次官による初めての戦略対話を来月下旬に開催する方向で日程の調整を進めており、こう着状態となっている北方領土問題の打開に向けて、今後、年に数回のペースで対話を重ねながら両国が受け入れ可能な解決策を探っていきたい考えです。
日本とロシアは、ことし11月、麻生外務大臣とラブロフ外相との日ロ外相会談で、事務レベルのトップにあたる外務次官による戦略対話を初めて立ち上げ、2国間関係や地域情勢について幅広く意見を交わすことで合意しました。戦略対話には日本から外務省の谷内事務次官が、ロシアからはロシア外務省のデニソフ第1次官が出席することにしており、1月下旬の開催に向けて日程の調整が進められています。日本政府としては権力基盤の強固なプーチン政権の間にこう着状態となっている北方領土問題の解決に向けて打開策を見出したいとしています。このため政府は、今後、年に数回のペースで対話を重ねながら、平和条約の締結や経済協力などを通して両国関係の発展を目指すことで合意した「日ロ行動計画」などの文書を踏まえて、両国が受け入れ可能な解決策を探っていきたい考えで、首脳や外相レベルの会談に向けた道筋をつけたいとしています。NHK 12月29日 5時5分
第三次小泉改造内閣で、麻生外相の政務官を勤めた山中子さんが、衆院外務委員会の質問に立ったとき、こんなことを言ってました。
そして、今後、胡錦濤国家主席それから温家宝首相と総理が再会していくと思いますし、ブッシュ大統領も遅くともAPECということになっておりますが、一つだけちょっと懸念されますのが、プーチン・ロシア大統領との会談というのが今のところまだどのような形になっているのか。
これは、銃撃拿捕事件がございましたけれども、もう一つ、サハリン2という大変大きなエネルギーの問題、これは、逆に言えば、欧州とロシアとの関係が微妙になってきているということの反映でもありますので、その点も踏まえて、ラブロフ外務大臣と大変胸襟を開いてお話のできる外務大臣から、その点についても総理の今後の方向に対して御意見を言っていただければというのが一点。

「胸襟を開いて」・・・というか胸の位置が近いです(笑)。
外相に就任してからこちら、ずいぶん麻生さんと外国要人との会談などをニュース映像で見る機会も増えましたが、つくづく他人との距離を縮めるのが上手な人ですよねえ。
麻生ファンとしては、カウンターパートがうらやましいのと同時に、社会人としては麻生さんを「ちょっと見習わないとイカン」と反省しきり・・・

麻生さんのいいのは、「育ちの良さ」のいい面が出ているところでしょう。
対人関係に、コンプレックスだったりの妙な思惑を持ち出さないのは、下に引く平沼赳夫さんの発言を始め、いろいろな方の言うところでもあります。
平沼 私が若いときに、参議院議員の椎名素夫さんが「太郎ちゃんが総理になるといいよなあ」と話したことがあった。太郎ちゃんはまったく外国人コンプレックスがない、と。国際政治において英語でディベートできるのは大切なことだ、と椎名さんが言ったのを、いまも鮮明に覚えています。
月刊文藝春秋 2004年7月号 『ポスト小泉の資格を語ろう』
麻生さん自身も、そうした面では自負を覗かせていたようです。
小さいときからウチの客の半分は外国人だったからねぇ。おふくろは4、5ヵ国語を話せたし、街で外国人の女がいてもガイジンという感じはなかったな。いい女か、悪い女かってそんなふうにしか見ないわけですよ。
サンデー毎日 1977年9/11号
考えてみれば、「あの」ビル・ゲイツ氏に対しても、こんな言い方をしているわけです。
この間ビル・ゲイツが来日して私と飯を食べたいと言ってきました。この人とは3回くらい飯をご一緒したけれども、面白くない人だし、あまり飯はうまくもないし、こっちは会いたくない。どうしても会いたいというので、会いたいならこっちへ来い、飯は御馳走されるほど貧乏していないからいらない、自民党本部にくればうまいカレーライスを御馳走してやると、嘘八百を言って連れてきました。
大友会フォーラム講演 2003年12月9日

女性なら「いい女」、男性なら「面白いヤツ」。
要は、親しく付き合うのは、interestingか否かだというわけで。
亡くなった松野頼三氏が、かつてこんなことを言っていたんだそうです。
松野頼三氏:
麻生は面白いんですよ。麻生というのは極端で。それだけ信念が強い。それは麻生に感じますね。それから大衆向きじゃないでしょうね。(FNN News JAPAN 2006年1月05日)
信念が固く、そうした意味で他人から影響を受けることはほとんどないせいか、思想でつるむ、という考えは正直薄いんじゃないかと思います。
もっとも日本の政治家で思想のみで付き合う人なんてまずいないですよね。
安倍総理だって、塩崎恭久さんとか山本一太さんとか、どう考えてもリベラル系の人たちが側近然として存在しているわけですし。
そうした視点で見ると、士志の会というのも、ちょっと色彩が変わってくるのかもしれません。
記者席・「4人衆」はどこへゆく
「あいつら仲いいんだよな、いつもつるんで」。自民党の野中広務前幹事長が目を細める4人衆がいる。
古賀誠幹事長に平沼赳夫経済産業相、高村正彦法相、そして麻生太郎経済財政担当相だ。
麻生、平沼両氏の月一回の飲み会に古賀氏が入り、最近ゲストに招かれた高村氏が意気投合した。麻生氏の入閣でそろって党と内閣の表舞台に並ぶ。
4人の共通点は、麻生氏に聞くと「明るいとこ」。酔えば、麻生氏は毒舌、平沼氏は物まね、高村氏は寸鉄人を刺す警句。寡黙に見える古賀氏も、そんな席では冗舌になるという。
月末旗揚げする反加藤グループの古賀氏を含め、みな主流派閥の参謀役や会長。加藤紘一元幹事長ら「YKK」の次の世代に位置する。世代交代を進めるのに格好の布陣だ。次のリーダー不足に悩む橋本派の野中氏が目を細める理由もわかる気がする。
もう一人。昨年の総選挙で落選した与謝野馨元通産相も仲間らしい。
これで5人。森嘉朗首相を密室の協議で選んだことが批判されている野中氏や青木幹雄氏、村上正邦氏ら「5人組」と、数字のうえでは並んだ。あとは明るく、「密室協議」と言われないように願いたい。(曽我 豪)朝日新聞 2001年1月24日 朝刊
士志の会は、正味な話、政局のみで語られすぎているように思います。
麻生さんの話を聞いていていつも思うのは、麻生さんが実現しようとしているのは「日本をよくする」ということだということ。
政策面での麻生さんのしたたかさは、これまでも見ることができました。
政局面ではあくまでも正攻法な麻生さんのこれからが気になるところですが、何となく今のままでもいいような気がしてしまうのは、私がそういう麻生さんを好きだからです。
手段のために目的を失いがちな政界を、あくまでも正攻法でぶっちぎって欲しいというのが、私の本音です。
2006.12.29 21:16 | 麻生太郎さんのこと |
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麻生環境相?!
お疲れ様でした。
ただ、そのせいなのか、大きなニュースはありませんでしたが(笑)。
それにしても最近、なーんか面白くないと思うのは、みんな刹那的に麻生さんの行動を解釈することです。
例えば、為公会の発足。
なぜだか、安倍内閣が不安定なことを受けての出来事のようにマスコミが喧伝して、それをそのままに受けて、そのように解釈している人が多いのです。
「復党問題、道路特定財源、本間スキャンダルと、まったくリーダシップを発揮せず、支持率を下げたことで、党内から『安倍首相では参院選を戦えない』という声が噴出しています。『選挙の顔として選んだのに、ここまでお粗末だったとは……』という議員も多い。年明けから『安倍早期退陣』というキーワードが政界で飛び交うのではないか」(政治評論家・有馬晴海氏)
そんな自民党内の空気を察知して、民主党の渡部恒三・最高顧問も先週、講演で「来年は自民党のなかから『ポスト安倍』という言葉が出てくる」「後継は福田康夫元官房長官が取り沙汰されるだろう」と参院選前の安倍退陣を予言してみせた。
麻生外相が新派閥「為公会」を結成し、武部前幹事長が「新しい風」というグループを立ち上げたのも、ポスト安倍に備えた動きとみられている。日刊ゲンダイ 『安倍 来年5月退陣説』
この記事もそのままに受け取っている人も多いんですが、そもそも時系列だけを追ってみたら、去年の一月には、もう河野洋平さんが麻生さんに派閥を譲ることを公の場で口にしていて、総裁選直後にも改めて派閥継承の打診を受けていてます。
そして安倍内閣発足約三ヶ月、ようやく落ち着いた先頃、やっと麻生派立ち上げなんですから。
目先の政局的な動きと無関係なのは明らかなのに、まるで昨日今日決まったことのように騒ぎ立てるんですから、本当にマスコミなんてつまらない職業です。
頭を使うことを否定する職業なんて、そうはないでしょう。
そもそも、そこまで政局的に動く人だったら、支持者がこんなに気がもめることだってないのに・・・
でも、どんなときも真正面から行く麻生さんだから好きなんですけどね。

麻生さんには直には関係ないニュースなんですが、京都議定書とかありますし、ある意味外交マターなので。
ホッキョクグマを絶滅危惧種指定へ 米政府
【ワシントン=渡辺浩生】米政府は27日、ホッキョクグマを絶滅危惧種に指定する方針を発表した。北極海の海氷が気温上昇で解け、強力な保護策を講じなければ絶滅する危険があるためだ。ホッキョクグマは飲料水「コカコーラ」のCMに使われるなど米国民に人気の高い動物。地球温暖化問題に対するブッシュ政権の消極姿勢に何らかの影響を与えるとの見方も上っている。
内務省魚類・野生生物局が同日会見し、「狩りなどホッキョクグマの主要な生息場所である海氷が縮小している」(ケンプソルネ内務長官)として、絶滅危惧種法上の指定を提案した。1年間パブリックコメントを募ったうえで正式決定する。
米国のホッキョクグマはアラスカ州に生息。米国最大の油田やガス田があり、国内には掘削拡大による増産を求める声が根強い。スイスに本拠を置く国際自然保護連合(IUCN)によると、北極全体に生息する数は2万~2万5000匹で、今後45年で30%減少と予測。地球上の海氷自体は50年から100年で50%以上縮小すると観測している。
地球温暖化はホッキョクグマの「最大の脅威」(自然資源保護会議)だが、ブッシュ政権は温室効果ガスと地球温暖化の科学的因果関係は明確でないとしており、排出量の強制削減にも消極姿勢だ。しかし、絶滅危惧種指定が実現すれば「巨大な政治的、現実的なインパクトをもたらす可能性がある」と米紙ワシントンポストは指摘している。
産経新聞 2006年12月28日 10:11

アメリカの変化のサインなんでしょうか。
政治が一切絡まないということは難しいんでしょうが、環境にとってより良い方向に向ってほしいものです。
対米外交的にもいいニュースですし、さらに実際的なことをいえば、エコ方面で日本の出来ることは商業的にもかなり多いですしね♪
麻生さんは、日本人の環境に対する精神を、こんな日本人の原風景に見出しています。
「嘉麻の里」平成5年1月号『御神木』からのくだりです。
ところで、正月となりゃ日本人としては神社にお参りに行くのが通常であります。宗像や大宰府に出かけられた方も多いでしょうが、神社に行かれると、どこの神社でも「御神木」というのが存在しているのではありませんか。この筑豊地域ですと楠なんかのデカイのが多く、大きなしめなわが巻いてあったりするのをよく見かけられると思います。
子供の時から私達日本人にはたいへん見なれた風景ですから、御神木ってなものは当然のように思っておられる方が多いんですが、世界的に見りゃたいへん珍しいんです。例えばカトリック教の大本山セントピエトロ大寺院というのがヴァチカンにありますが、御神木はおろか寺院の大広場の中に木は一本もありません。
何もカトリックに限らず、ギリシャのパルテノン大神殿のまわりに大きな木が立っているでしょうか。ロシア正教、マホメッド教、その他私の知っている大宗教のご本尊がある大神殿で木が繁り、森の様相を呈しているのは日本の神社以外知りません。日本では神社がある所は必ず鎮守の森があって、御神木なんていうまことにもっともらしい姿をした大きな古木が立っているんじゃないですか。
われわれは子供の時から神社ってのはこういうもんだと思わされて育ってきたんで、森の中の御神殿を当り前と思ってるんですが、世界の中では明らかに少数派に属します。私はこれがよいとか悪いとか言っているんじゃありません。ただ最近の「環境」の話を外国人、とくに先進諸国の人々から聞かされるとき、この人たちが日本の歴史、文化、伝統に無知であることを知ると同時に、こういう人たちの話を有難く拝聴して、日本は熱帯雨林の乱伐をしていると一方的に非難して書くマスコミ、またそれを無批判に読んで、その尻馬に乗って「環境」問題を話しておられる多くの日本人に、もう少し自分の国の歴史や文化、伝統を知っておいてほしいし、また自信をもってほしいと思うからであります。
麻生さんの語りにはアハ体験がある、と喝破したのはIrregular ExpressionのGORIさんでしたが、この麻生さんの文章を読んだとき、本当に私は目ウロコでした。
私が子供のころは、環境先進国といえば欧米で、日本はかつてエコノミックアニマルと言われた延長線上、発展途上国の環境破壊の黒幕とマスコミに批判され続けていたからです。
知識がつけば、欧米が自らのツケをこちらに回してきたことくらいはわかってくるものの、やはり日本のこれまでを重く背負うような心持ばかりが先に立っていたものです。
でも、麻生さんは、決して批判を受けるばかりでない日本の文化に目をやります。
世界史を見て戴ければ、一つの文明がある地域を中心にして栄えるとき、その地域から多くの森林がなくなってしまうものなんです。その理由は「火」を使うからでして、火のために木材を燃料としたからです。石炭が宋の時代に中国の山東省で発見されて少し使われだしたり、石油もその後で利用されるようになるまでは、燃料というのはほとんど森林から調達されたんであります。
文明が栄えりゃ、その地域の人口は増加し、その増加した人たちが生活を始めりゃ住宅等々、さらに木材が必要になりますから、早いはなし、都市が大きくなればなるほど森林を食べる量も増えるということになったのが世界の歴史であります。
ところが日本だけが文明を発展させ、近代工業化社会を達成させ、世界の先進国の仲間入りするまでになりながら、なお且つ森林をなくさなかったんであります。先進国の中で国土の緑化率が七五%に達している国は他になく、大体が四〇%以下くらいのものだと記憶します。
これは明らかに日本人がこれからの世界において、声を大にして叫ぶべきたいへん大切な特質であろうと存じます。なぜなら、中国の砂漠化現象をはじめ、環境問題が重視されていくであろうこれからの世界で、この日本の特質は大いに認められ、且つ真似されていくであろうと想像されるからであります。
「木を伐ったら植林する」「ハゲ山を見たら何となく変に思う」日本の近代化を成し遂げるのにたいへん貢献された明治天皇を、樹木がうっそうとした明治神宮の森の中にまつり奉る。日本人なら当然と思われるこれらの感情を改めてわれわれは世界に通じる普遍的価値の一つとして大いに訴えていくべきであります。

安倍内閣組閣に当って、「麻生さんが環境相になればいいのに」と言った人がいました。
不思議に思って理由を聞いたら、「ああいう欧米に押しの利く人が、環境保全のためにごりごり駆け引きをしてくれなくては、いつまでたっても経済の付け足しのようなかたちでしか環境問題が進まない」というのです。
なるほど、環境外交という観点で見れば、そういう選択肢も面白かったかもと膝を打ちました。
麻生さんは、かつてASEANの会議でこんな発言をしたそうです。
Japan launches cold war over room freeze From correspondents in Kuala Lumpur
The Australian july 28, 2006
JAPANESE Foreign Minister Taro Aso risked a frosty reception from his hosts at an Asian forum yesterday after complaining that full-on air conditioning had made the venue "way too cold".
Mr Aso voiced the private moans of delegates and journalists at Malaysia's Kuala Lumpur Convention Centre, where woolly hats, hooded tops and blankets have made an unseasonal appearance in the tropical city.
“This conference room is way too cold,” a Japanese diplomat quoted Mr Aso as saying during a closed-door session at the Association of Southeast Asian Nations (ASEAN) gathering.
“Japan's government offices and agencies keep the room temperature at 28 (Celsius) degrees. We don't even wear ties,” he said.
Fittingly, the conference session had the global shortage of energy resources on its agenda ? with unnecessary airconditioning often cited by scientists as a major waste.
ユーモアに包んで、物事の本筋をきちんと伝え、日本の取り組みもきちんとアピール。
確かに麻生環境相というのも、実に面白そうなプランです!

2006.12.28 23:18 | 麻生太郎さんのこと |
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陽気でお洒落な気骨者
●韓国外交通商部の宋旻淳(ソン・ミンスン)長官と会談
●日韓刑事共助条約の批准書の交換

宋旻淳氏といえば、アメリカ人から「宋大佐」とあだ名された人で、血の気が多く、痛烈な言動の伝わる人です。
「国家の誕生と生存の歴史において、米国は世界中のどの国よりも多くの戦争を行ってきた国で、戦争による最大の被害者は安保構造の不条理に対処している韓国だ」
「国際社会がわたしたちの運命を決めるというのは不可能だ。本来国家というものは、自分の国の問題を国際化、あるいは多国化したりはしないものだ。国際社会との歩調を乱そうというわけではないが、歩調を乱すなといいながら、わたしたちの運命を国連に任せてしまうとすれば、それこそ自分の運命をあきらてしまったことに等しい」
しかし、今回はおとなしかったですねえ。遊就館について言及があったくらいですか。
ちょっとイロイロと期待してたのですけど(笑)。
それとも、実は伏せられてることがあったりするんでしょうか。
(麻生外相初訪米時の核武装発言みたいに?)

それにしても、宋氏はこれから年明けに、米中露も訪問するそうですが、なんで初訪問国が日本が一番だったんでしょう?
なーんか、妙なことにならないといいんですが・・・

さて、いまさらですがGQ-JAPAN2月号を買いました!
『外相、麻生太郎のお坊ちゃま伝説?!』
実に面白いですね。それにしてもすごいタイトルですが(笑)。
経歴やエピソードがコンパクトにまとまってるし、なんといってもこれまでの発言をピックアップした麻生語録がいい!
写真も硬軟併せてたくさん使っていますし。
で、記事の中で一番印象に残ったのがこの台詞。
オヤジに官立の大学受験したいって言ったらバカヤローって一喝された。金がないならわかるが、金のあるヤツが人様の税金遣うようなことをするな!この非国民が!って言われてね、考えてみりゃしごく正論で。
まさに「この親にしてこの子あり」!
何とも痛快です。
麻生さんは、「オヤジ」こと麻生太賀吉さんに、若い頃は反発したなんて言ってましたが、麻生さんのものの考え方に与えた影響はすごく大きいみたいです。
そういえば、以前読んだ雑誌のエッセイに、太賀吉さんを取り上げたものがありました。
筆者が麻生と初めて会ったのは今から約三〇年前のこと。スリーハンドレッドクラブ(神奈川県茅ヶ崎市)のパーティー会場で、岸信介元首相とゴルフの話をしていたときである。後ろのほうで一人、九州弁でしゃべり、高笑いする男がいた。その天真爛漫な声の持ち主が麻生だった。
「こんなものは酒とは言わん。ガハハ」と、ウイスキーを一気に飲んでゴルフ仲間と談笑している。ノーネクタイで胸ポケットに黄色いハンカチーフを差し、それが花のように開いていた。
「ダンディな方だな」と思って近づき、筆者が当時「週刊朝日ゴルフ」で連載していた対談企画へのゲスト出演をお願いした。快く了承してくれ、後にゴルフ談義となる。
『ボビー・ジョーンズモデルのパターを愛用し続けた九州の炭坑王』
週刊ダイヤモンド10/28号「ゴルフ残照」number29 文/早瀬利之
陽気で、お洒落で。
最初読んだ時は、まるで麻生さんのことみたいと思ったものです。
気骨や諧謔味も併せ持った人だったようで、麻生さんも『祖父・吉田茂の流儀』の中でこんなエピソードを引いています。
父と政治の最初の接点を挙げれば、「炭鉱国管疑獄事件」で衆議院の予算委員会に証人として呼ばれたときであろう。
石炭会社が石炭の国営管理に反対して、多額の金を国会議員に献金したと言う事件があった。当時、石炭協会の会長をやっていた父が証人喚問に呼ばれたのだ。
一九四七(昭和二十二)年のことだが、あの有名な吉田茂の「バカヤロウ発言」のときの質問者となる社会党の西村栄一氏に追及された。
「あなたは事件の経緯を知っていますね」
太賀吉は答える。
「はい、知っていました」
一瞬あたりはシーンと静まり返った。
「大変正直でよろしい。ではいつ知りましたか」
「はい、先日、新聞を読んで知りました」
会場は騒然となったが、結局父はそれで押し通してしまった。
そのときも政治家になったらどうかと勧められたが、その気はまったくなかったという。
まったく、そのときの西村栄一氏の顔を見てみたかったものです。
そんな太賀吉さんが後に政治家になったのは、一にも二にも吉田茂さんのため。
「本当の親父でもこんなに好きになるだろうかと思うくらい好きだった」というほどの惚れ込み様だったとか。
吉田翁も公私に渡ってずいぶん頼りにしていたそうですから、やっぱり気性のあうところもあったのでしょう。
かの有名なウルトラマンガタロウではないですが(笑)、まさに「父がいて、母がいて、祖父がいて、義父がいて」、いろいろあって麻生さんなんだよなあ・・・と、何だかしみじみとする、冬らしくない冬の宵です。

2006.12.27 23:05 | 麻生太郎さんのこと |
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感謝と希望を花束にして
●再チャレンジ支援関係閣僚会議
●10:04 閣議(至10:29)
●10:58 外務大臣記者会見
●正月用の対談等の取材
●21:00 為公会懇談会

本日の閣議にて防衛省の発足が決定。
いよいよですね。
2006年12月26日外務大臣記者会見
それにしても今日の会見、閣議の報告の終ったところ、実にいいですねえ。
「さっさとやろう。今年最後だから、ね。もう見なくてすむかと思うと、本当に気持ちが高揚しております。」
記者さん馬鹿笑いしてるし(笑)。
麻生さんも楽しそう!
それにしても、「自由と繁栄の弧」について、外務大臣記者会見で質問が出たのは、もしかして初めてじゃないでしょうか。
ただ肝心の内容が「意義は?」とか「総理はどんな感想でしたか?」じゃ、何だか情けないなあ。
とりあえず記者のみなさん。
感想を聞くのはあなたの仕事であって私の仕事ではありません。
お仕事はきちんとしてくださいね(笑)。

そして、昨日25日の日本経団連評議員会での挨拶が、外務省のサイトに上がりました。
これは本来昨日の項目で、仮にも「ひめくり」と題している以上、「その日のことはその日のうちに」なので、いつもは追記で書き込むんですけど、なかなか素敵なので、今回は本欄で。
わたくしが選ぶ「前向き三大ニュース」
これがまず何ともワクワクします。
麻生さんのポジティブさが私は大好きなのです。
そして挙げられたのが、
・NATO訪問、そして日本とNATOの連携への模索。
・バグダット訪問。イラク支援のため赴いた自衛隊の高評価。
・「価値の外交」を推し進めることを言明。
NATOとの連携は、先ごろ表明した『「自由と繁栄の弧」をつくる』ためには欠かせないものです。今までの日本外交に風穴を開けるもので、既成概念をこわすものであって欲しいと願っています。
だからよけいに、具体的に何ができるのか、どういう手順で進めていくのか、ものすごく興味があるのです。
5月の演説『新たな安全保障環境における日本とNATO』が、こうしていま具体的になっていく様子が見られるなんて、柄にもなく?期待と興奮でどきどきします!
そしてイラク支援について。
我が国は、我が国自身の国益を考えて、イラク支援に乗り出しました。陸上自衛隊は戻しましたが、空自の支援は続きますし、ODAその他、やって参ります。それを、じかに伝え、先方に改めて理解していただく必要があると思いました。結構、ハラハラし通しのいわゆる電撃訪問でありましたが、無事任務を全うできたと、そう思っております。
「我が国自身の国益」
そうはっきり言い切ったのが、やはり心強い。
妥当なものもそうでないものも、多くの批判があるイラク支援。
国としては「国家の友人」としての善意と、「国益」のための打算と、二つの手を持っていてほしい。
やみくもな善意や、ひたすらに自国の安全だけを図っているのでは、あぶなっかしくて政府としては支持できるものではありません。
どちらもバランスよく持つこと。それが政府には求められます。
ただ、派遣された自衛隊の方々は、主に「善意」の体現者であることが要求され、そしてそれを実現しました。
麻生さんはいつも、イラクに派遣された自衛隊への感謝の念を表明しています。
それは閣僚としての委員会答弁でもそうですし、講演に招かれた時も、総裁選での街頭演説でも、折に触れて言葉にしていました。
私が特に印象的だったのは、「嘉麻の里」2006年7月号に書かれた『サマーワからの撤収』です。
自衛隊の粘り強い支援活動や高評価を紹介したその結びは、こういうものでした。
しかし、進退何れかを決断するのは自衛隊員ではなく政治家です。従って、日本の国益を考えて決断しなくてはなりません。イラク派遣に深く関わった当時の党三役、またイラク撤収の決定に関わる外務大臣として、改めて任務を立派に遂行された隊員がいることを誇りに思い、心から敬意と感謝を捧げます。ありがとうございました。
ここまできっぱりと正面から感謝を表明している人も、そうはいないのではないでしょうか。
日本では公的な組織に対しては「税金で働いているんだからきちんとやって当たり前」という言説が支配しがちです。
さらに「国防を語ろうとすれば軍国主義者扱い」だった時代が長く、自衛隊は、評価されることがないのが常でした。
君たちは自衛隊在職中決して国民から感謝されたり歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。ご苦労なことだと思う。
しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときとか、国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。
言葉をかえれば、君たちが『日陰者』であるときの方が、国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい。吉田茂 昭和32年2月 防衛大学第1回卒業式にて
「国防の基本」とも言う人も多い言葉ですし、私もとても大切な言葉だと思います。よく思い返す言葉でもあります。
ただ、自衛隊の置かれている厳しい現実を表現している言葉でもあります。
ですから、政治家であり、イラク派遣の決定にも、陸自撤収にも深く関わった麻生さんが、こうして感謝を表明した、という意味がとても重く感じられます。
そして、この『サマーワからの撤収』は、陸上自衛隊西部方面隊HPのトピックス欄に転載されています。
私はこうした問題に詳しいわけでもありませんし、尽くせる語彙も多くはありません。
だからよけいに、麻生さんのこの言葉が彼らを勇気づけてくれたら嬉しいと思うのです。

2006.12.26 23:34 | 麻生太郎さんのこと |
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この「感情」という厄介な代物
●普天間移設協議
●中国の李肇星外相と電話会談
●経団連第60回評議会にて挨拶
●イランのモッタキ外相と電話会談

麻生外相、安保理決議受け入れを要求=イラン外相は「違法」と拒否
麻生太郎外相は25日、イランのモッタキ外相と電話で会談し、イランにウラン濃縮活動の停止を求めた制裁決議が国連安全保障理事会で採択されたことに関して「イランの核問題の平和的、外交的解決のためには、すべての濃縮関連再処理活動を停止し、交渉のテーブルに戻る以外にはない」と述べ、決議の受け入れを求めた。
これに対し、モッタキ外相は「決議は違法だ」と拒否した上で、「イランは国際原子力機関(IAEA)の査察も受けている。国民の間で核拡散防止条約(NPT)の下で核エネルギーの平和的利用ができるのか懸念されている」と強調した。
時事通信 2006年12月25日20:07
イランとの交渉ということでは、つい先ごろ、委員会答弁でこんなものがありました。
「中近東、という話になりますと、このイランの場合はペルシャ人であってその他のアラブ人と少し違いますんで、歴史的な背景もだいぶ違いますから、なかなかアプローチの仕方としてはちょっと他のアラブの国とは、ちょっと違う・・・だいぶ違うということだと存じます。
それからモッタキという人が外務大臣なんですが、たびたび日本に来ましたし、また海外でこのモッタキという人に会うこともありますし、電話で話もしますし、駐日大使もしておりましたんで、いろいろ話をするんですが、ここは今一番その種のことを握っているポジションにいるわけではありません。
この(上の)人に話をできなきゃなかなか難しいんですが、これは宗教的色彩がなかなか強いので、諸外国、我々みたいなイスラム教でない人間からは、なかなかアプローチができない、これは多分世界中皆同じだと思いますが、そこが正直、実際私どもの置かれている立場で、この外務大臣というカウンターパートとして話をするんですが、なかなか話が隔靴掻痒の感がある、というのは実際の感じです。
いずれにいたしましても今、この種の話は、我々日本人の場合は、この地域にこれまでまったく利害関係がありませんので、向こうとしても何となく話としては聞きやすい相手であるということは、レバノンを通じて、いろんな国々を通じて間接的に私どものところに入ってきているところでもありますし、いろいろ話を私どもとして、しつつあるのは正直なところですが、決定権のない人の話っていうのはなかなか話として、北朝鮮とおんなじで最後のところでころっと変わったりするのがとてもたまらんので、そういった意味では私どもとしてはなかなかもたもたしてるなあという感じが正直なところであります。
これ以上なかなかいいにくいんですが、実際のところです。」
2006年12月20日 衆院テロ防止・イラク支援特別委員会
民主党 長島昭久議員への答弁
大統領制の上に、宗教的指導者の力も大きいわけですから、なかなか根深い問題です。
欧米に対する忌避感が強いのは歴史的経緯を見てももっともなことですし、感情が絡む問題だけに難儀なことです。
中東という地域は、半端な気持ちで手を突っ込むには、あまりに厄介な問題を抱えているのも事実ですが。

前後しますが、李肇星さんとの電話会談は、これまでどおりの連携確認との報道でしたね。
日中外相が電話協議、「北朝鮮核、緊密に連携」
麻生太郎外相は25日午前、中国の李肇星外相と電話で協議し、北朝鮮の核開発を巡る6カ国協議の次回会合に向けて日中間で緊密に連携していくことで一致した。
麻生外相は「金融問題を持ち出して共同声明実施の議論に入ることを拒否するという北朝鮮の態度を改める必要がある。中国の役割に期待している」と指摘した。
両外相は日中国交正常化35周年にあたる2007年に向け、首脳レベルを含む緊密な意見交換を進めていくことでも一致した。
日本経済新聞 2006年12月25日16:01
隣国関係が劇的に変わるのは難しいですし、まして今は、お互いにとって厄介な北朝鮮という存在がありますから、二国だけで渡り合うわけにも行かないわけです。
やっぱり何かとしがらみが多く、厄介です。
でも考えてみたら、麻生さんが外相に就任した途端、日中ともマスコミは「日中関係は絶望的」なんて喧伝、今年の春先でさえ日中外相会談さえしておらず、「麻生外相のうちは無理」なんてしたり顔の人たちも多かったけど、5月のドーハを皮切りに機会を見つけては会談をもうけているんですよね。
しかも妙な譲歩をすることもなく、「友好よりも共益」を合言葉に。
結局のところ、どの問題もお互い正面からやりあわないように立ち位置を微調整しながら、何となくやり過ごしていくのがこれからの一番賢いやり方なんでしょうが。
でも、あのしかめ面ばかりだった李肇星さんからこんな表情を引き出してしまっている麻生さんには、やっぱりいろいろ期待してしまうのも、感情では仕方のないところなのです。

2006.12.25 23:56 | 麻生太郎さんのこと |
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No need to hurry
●07:30 報道2001出演
●09:30 安全保障会議(至09:45)
●10:14 臨時閣議(至10:13)
●談話発表(イランの核問題に関する国連安全保障理事会決議の採択について)
なるほど、会議が二つあったから、報道2001のみ出演だったんだ!
フジはラッキーでしたねえ(笑)。
尾身さんもお疲れ様でした。

報道2001では姜尚中さん、妙におとなしかったですね。
黒岩祐治さんとか島田彩夏アナは立ち位置としては姜さん寄りだし、特にアウェーということもないと思うんですが。
ただ、肝心の竹村健一さんが麻生さんびいきですから、切りのいいところで出てきてひっくり返しちゃいますけども(笑)。

訥々と持論を述べる姜さんをにこやかに見ている麻生さん。
本当は対決っぽいのがみたかったんですけどねー。
「麻生先生とどれだけ意見が違うかわかりませんが・・・」云々の前置きはいかがなもんでしょう。しかも、じっと前を見たままって。
ま、対中関係の話題のときには、それなりに言ってましたけど。

(うるせえなあ・・・) 「閣僚の方々は、発言にかなり注意しなければ・・・」
「核の問題が片付いたのは良かったとは思いますが、それに関して日本に資金の分担を求められても、ウチはできません、ということなんだと思うんですね。日本に資金の分担してもらわないとキツイですよ。」
(制裁を強めるのか、という問いに)
「いや、今の段階ですぐっていうのは、今やってる制裁がどんどん効いていますから、今すぐ改めてさらに何とかっていうのを考えてるわけじゃありませんし。」
(黒岩さん「はあ、ないんですか」)
「いや、いくつもありますよ。それを今直ちに実行するというつもりは、今の段階ではありません。」
要するに、「制裁を強めるか否か」ということ自体が、日本側の数少ない、そして強烈なカードなんですよね。
「制裁をこのまま続ける」、「より強い制裁を加える」、「さらに強い制裁を加える」というカードを、北朝鮮が根を上げるまでゆっくりと切っていくだけ。
北朝鮮としてはおそらく、アメリカさえ懐柔できれば、日本もそれに従うという思惑がある。
だから、アメリカとの対話を急いでいるし、日本に対しては侮蔑的な態度に出るのも、そうして上下関係を意味づけたいという気持ちがあるのでしょう。
ただ、おそらく分かっていないのは、日本が世論を背に受ける民主主義国だということ。
日本の世論からいって拉致問題は最優先課題ですし、それがわかっていて安倍政権は「拉致問題が解決しない限り、援助はしない」と言明し、退路を絶った。
今回の六者協議の決裂を受けても、麻生さんがこのようにはっきりと「核問題が解決しても、日本は援助はしない」と言い切った以上、拉致未解決で支援をすることになったら、政権へのダメージは最大級のものとなるでしょうから。
だから日本は引かない。
でも、この意味がわかるのって、六者協議の参加国の中ではきっとアメリカぐらいなんでしょうねえ。
他の国では民意や世論なんてほとんど関係ないでしょうし・・・って、韓国はどうなんでしょうね?あそこは振り幅が激しいのでどこまでが民意なのかがよくわからないなあ。
まあ日本は、「おとなしすぎて、あんなのが民意っていうの?」なんて逆のことを思われていそうですが(笑)。
黒岩さんは相変わらず・・・でしたが、麻生さんも相変わらず頼もしい。
六者協議のでの中韓との連携についていわれても、
「豆満江越えて何百万とか、38度線越えて何百万とか、こっちもボートピープルで何十万とかかなわんし、みんな自分の国の影響を考えるんですよ」
対中関係の急速な回復に、いちいち靖国を絡めようとしてきても、
「日本からの対中投資が減ったからでしょ」
「そのとおり」としか言いようのない実際的なトークでばっさり。
そこへいくと竹村さんは、お年は召したもののこのあたりはさすがです。
マスコミが日中間の経済問題をまったく見ずに靖国一点張りの報道になることを指摘した上で、『自由と繁栄の弧』やNATOとの連携にも話が及びました。
竹村さん
「麻生さん、あなた『平和の弧』言うてね、中東から日本までのこの弓形の、そういう提案をしてるでしょ。
これなんかもほとんど知られてない。
(『レイプ・オブ・ナンキン』のようなものが出るけども)
そのときにその問題を論じるよりも、その『平和の弧』だとか、(安倍総理の)NATO訪問だとか、日本が安倍内閣になってから、世界的視野を、口では言う人がいるけど具体的に、こんな風に世界的視野をもってやってるんだよ、という証拠をね、出来るだけ見せて、だから南京問題を一緒にぶつかるんでなくて、横の方からというかたちにでもしないとね、もう日本のマスコミは南京のことばっかり言い出したらね、心情的な問題で難しいよ。
そういう作戦を立ててもらわねばいかん」
麻生さん
「『自由と繁栄の弧』というのはですね、基本的に日本っていうのはこれまで見てますと、戦後、外交は柱は三つなんですよね。
国連、日米、そしてアジアと。
この三つを言ってきたんだと思いますけれども、少なくとも日本が力を入れたアジアはかなりの勢いでテイクオフして言ったんだと思いますが、アフリカとか中南米とかロシア周辺諸国っていうのは今からっていうところになってかなり遅れた。
で、ロシアっていうかソ連から独立した国々っていうのは特にそうですし、ASEANの中でもカンボジア、ラオスっていうところはかなり、ミャンマーも含めていまひとつレベルまで行ってない、っていうようなところに日本はきちんと手を差し伸べていこうじゃないか、というのが『自由と繁栄の弧』の一番のコンセプトの元なんです。
だから柱としては4本立ちつつあるということです。
で、インド洋なんかで今NATOがやってるんで、今年の五月に初めて日本の閣僚としてNATOの理事会で喋ったんですけど、是非すぐにでも行かれたらどうですという話を申し上げたんですけど、基本的には行かれるということになりましたんで、NATOにしてみればインド洋のシェアはものすごく大きいというのは確かですから、他の意味でもいろいろな形で手を組めるところはあると思いますけども。」
竹村さん
「インド洋に力を入れることが、ヨーロッパの国が関心を、『お、ええことやってくれてる』と思ってくれると、日本の大使は思ってませんよ。遠いんだよ、インド洋は。
ところが、先週大臣とお会いしたときに僕はトルコも『平和の弧』のなかへ入れといたら言うたけど、トルコも入れるとNATOとものすごく密接に関係あるから。
そういう日本の外交の視野の広さを、まず具体的にやっているということを知らせるということがないとね、この北朝鮮だとか靖国だとかいうところに囚われたらね、もう日本の未来展望は開けないと思うよ。」
このあたりは、他の出演者は誰も口を挟めなくて、それも面白かったんですが(笑)。
こういう既成の枠組を無力化する、というのは、しがらみを解くのにはとてもいい手段だと思います。アジアに関しては、これまでの長い歴史がある分、しがらみでがちがちですから、いっそのこと横から風穴を開けてしまって欲しい。
そう思います。

そして麻生さんのメディア露出で、何といっても楽しいのは対マスコミへの強烈な皮肉。
今日もしっかり決めてくれました!
「世論調査ってのはマスコミ好きですけどねえ、世論調査ってのはあまり気にしないほうがいいだと思いますけどね。
たとえば安倍総理のおじいさんの岸信介、吉田茂のときに支持率調査なんてあったらそら間違いなく森総理より低いんじゃないの?僕はそう思いますけどねえ。
しかし、松岡洋右なんて人は、ものすごくマスコミは煽ったじゃない。結果として松岡洋右は悪かったわけだから、マスコミは見る目が無かったわけですよ。
だからそういうようなことは戦前も戦後も変わってないんで、まずはあんまり支持率なんてのをそんなに気にする・・・のかねえ?
(支持率のために安倍カラーを出し始めたというのは)僕はそのために考えておられるとは思えないけどねえ」

麻生さんって、松岡洋右の名前を口にする回数の多さでは、日本でも五指にはいるんじゃないでしょうか(笑)。
少なくとも政治家なら確実にトップ。
もちろんこの発言には納得です。
なんといっても、マスコミが世論誘導してまで成立させたと自負する“ご立派”な内閣の支持率の高さと、その内閣の実績の反比例ぶりたるや・・・ねえ(笑)。
そういえば麻生さん、細川護煕さんに対しても、すごく厳しい批判を展開していましたね。このときは近衛文麿との類似点を指摘しながらでしたが。
「輿論と世論の違い」ではないですけど、むやみに流されることなく、正道を歩んでほしいですね。
2006.12.24 23:11 | 麻生太郎さんのこと |
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いつも(BlogPet)
この「だと、中国を責める口実がもうひとつ加わったわけですから、かなりいい「成果」のような気がします。
って言ってたけど…
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「たろう」が書きました。
2006.12.24 13:08 | たろうのにっき |
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「鷹の目」の先にあるのは・・・ *ps
為公会の揮毫のようすも入っていて美しい字に惚れ惚れ!
そして、なんといっても笑えるのが、こちら。

真剣なまなざしで何をやっているのかと思ったら・・・
なんと麻生さん、衆院本会議で野次を飛ばす議員を、座席表と議員便覧で照らし合わせてました(笑)!
それにしてもすっごく楽しそう。
いつもこうやってネタを仕込んでいるんですねえ(笑)。
委員会答弁で、また野党議員をやりこめる、胸のすくようなやり取りが見られるかも♪

産経新聞の「就任三ヶ月」と題した安倍内閣のこれまでをまとめたコラム、三日連続連載が本日終了。
なかなかうまくまとまっていたんじゃないかと思います。
麻生さんにもかなりの部分で触れていました。
「郵政造反組の復党をどう思いますか」
郵政造反組11人の復党が決まった2日後の11月29日午後。首相は外務省改革案の報告のため、官邸を訪れた麻生太郎外相にこう切り出した。
「同じ志を持つ仲間を復党させた判断は正しい。でも2ヶ月もかける話ではなかった。中川幹事長のやり方に問題があったと思いますよ」
麻生氏の言葉に首相は眉間にしわを寄せたが、麻生氏は続けた。「何をやるときも『首相の指示だ』を連発するのはよくない。たとえ首相の指示があっても自分の腹一つでやるのが幹事長じゃないんですか・・・。」首相は押し黙ったままだった。
「就任三ヶ月・上」 産経新聞 2006年12月21日
私があの復党騒動に感じたもやもや感はまさにここなんですよね。
正直「首相の指示だ」って、悪役の台詞回しですよね。
時代劇ならさしずめ、「上様の御判断である」なんてところでしょうが、いかにもワルイ老中あたりがいいそうな台詞ですもん(笑)。
もちろん肝心の「上様」には何にも報告してないようなケース。
「総理の指示」を口にする閣僚は、この問題に限らずいましたけども。
そういう人たちより、総理のことを一言も出さなかった麻生さんや中川昭一さんの方が、却って「総理はあの二人を使って自分の言いたいことを言わせている!」なんて評されていたのが皮肉です。
「自由と繁栄の弧」に関しても、この構想が元々、麻生さんが森喜朗内閣の経済財政担当相だったとき、森さんにインドとの関係強化を提言したことを端緒とし、小泉政権で踏襲、そして現在安倍内閣に結びついたことを指摘、この構想が場当たり的なものでなく、きちんと準備されたものだということを簡潔にまとめていました。
ただし「自由と繁栄の弧」の構想は素晴らしい、と前置きしつつも、出遅れ感への懸念も示していました。要するに、覇権国家としての意欲を隠さない中国相手にどこまでやれるのか、ということです。
もっとも産経は対中問題になると、ちょっと平静を失くす傾向があるので、正味なところ話半分でいいような気がしますが。
『「自由と繁栄の弧」をつくる』については、WILL2月号で屋山太郎さんも採り上げていました。
安倍、麻生外交が、「日米中の正三角形」、「東アジア共同体」といった、いつも中国を絡めたがる「日本外交の常識」から脱却していることを評価。
日米豪印4カ国による「海洋国家連合」と、民主主義、自由、人権、法の支配、市場経済の普遍的価値を追及する「価値の外交」を紹介し、
「海洋国家連合」と「自由と繁栄の弧」の二つは今後、何世紀にもわたる日本外交の軸となるだろう。
WILL2月号「常識のためのサプリ~脱中国で価値外交へ」
本当にそうなっていって欲しいなあ!
麻生さんの発言を「青臭い奇麗事」なんていう人もいますけど、実際のところ、人は「キレイゴト」なしには生きていけないものです。
こういう発信能力のある人が、ビジョンを掲げてくれないと、一般の人間は、政府が何をやっているのかわからずに、またへこたれてしまいますから。
まあ、一生懸命発信してくれるから、海外メディアにまで、
"Japan's outspoken Foreign Minister Taro Aso"
なんて書かれちゃうんですけどね(笑)。
そして、明日12/24は報道2001にて姜尚中さんとの外交討論です。
姜さんといえば、この夏にやった「日本の、これから」で共演していますが、今回はがっぷり四つですね。
「日本の、これから」も、とりとめなく体験談が続く、まとまりのない構成には辟易としましたが、要所要所麻生さんがきちんとまとめていたのが印象的でした。
ちなみに、参加者の中に2ちゃんねるの方がいて、あとで「麻生大臣が司会だったら、もっときちんとした議論になったのに」とぼやいていたのがおかしかったです(笑)。
「日中友好は目的じゃない、手段です。」
「私オリンピック選手やってたから分かるんですが、ライバルがいない選手は伸びませんよ。そういう意味で中国という国が出てきたのは日本にとって極めてよかった。」
「アメリカの南北戦争は北部では "Civil War"、南部では "Northern Invasion"。同じ国でも歴史認識が合わないのに、他国と合うわけがない。」

「ライバルは悪くないんです。」
名文句もポンポン飛び出し、ある意味、とてもいい番組でした。
本来麻生さんとは相対する考えの姜さんも、あまりの麻生節全開ぶりに、最後には思わず笑ってしまって、妙に和やかな雰囲気でエンディングを迎えていましたから。
明日はどんなお話が出るんだろう。本当に楽しみです。
2006.12.23 22:16 | 麻生太郎さんのこと |
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Fun!Fun!Fun!
●10:03 閣議(至10:23)
●10:50 官邸執務室にて安倍総理と。(至10:55)
●11:16 外務大臣会見
●平成19年度外務省予算復活折衝
●16:10 外務大臣会見(予算復活折衝について)
(問)
六者会合ですが、北朝鮮の対応が強硬ということもあって目立った成果がないままに終わる可能性があると思われますが、その場合の日本政府の対応というのはどうなるのでしょうか。
(外務大臣)
中国の仲介で六者会合が再開することになり、中国はそれなりに北朝鮮との妥協や提案を期待し、また期待できると思ったから中国としては仲介の労を執ったのだと思います。
そうしたらそうではなかったという話で、中国にしてみたら、米国、日本、韓国等の皆から話が違うではないかという話になり、中国としてはあまりおもしろくはなく、なんとなく恥をかかされた形になっているとは思います。
しかし、これは交渉ですから、向こうとしては降りないと。
降りないというのは核をどうしてもという話と金融の話ですから。
金融の話と裁1718号とは別の話ですから。
金融は別というのは間違っていないと思います。
それだけ別に話をするという形になると思ってなかったのではないでしょうか。
成果としてはそういう形で、中国としては目論んでおられたであろう流れとは違ったし、また、日、米、韓、いずれも期待しているものとはかなり違っていると思います。
今日一日でどうなるかはわかりませんけれども。

「目論んでおられた」
JNNのニュース動画で確認してみましたけど、その通りの表現でした。
相変わらず言葉遣いが素敵です(笑)。
でも、「成果が出なかった」のも、ある意味立派な「成果」なんだと思うんです、今回の場合。
日本は制裁の継続をしなければならないわけです。
実際、北朝鮮の核開発を止めるには、資金を絶つのが一番有効なわけですから。
北朝鮮経済はずいぶんシンプルなもののようですし。
しかもこの流れだと、中国を責める口実がもうひとつ加わったわけですから、かなりいい「成果」のような気がします。
こういうのに、きちんと成果を認めてあげるというのが、結構大切だと思うんです。
そうでないと、無理にかたちを作ろうとして、おかしな条件を呑んだりする羽目になるわけですから。
今は上司が麻生さんだから、心配してはいませんけどね。
それにしても、会見録から本間政府税調会長辞任の内閣への影響についてのコメントが省かれてますね?どうしてでしょう???
ニュースなどでコメントが流れているので、省く意味がいまひとつわからないのですが・・・
「慰留して本人がやる気があると思っていたら、やる気がないって言われたら、どうしようもないじゃない。」
「本人がどうしても辞めたいって言ったら、別に慰留しないっていう。」
「それが指名権者の態度の変化、かねえ?」
本間氏辞任で閣僚ら"責任も政権への影響もない"
ANN 2006年12月22日 13時16分
会見録にないので推察ですが、本間さんの件での安倍さんの姿勢に対する質問だったんでしょうね。
正直この問題で安倍さんの責任を問うのは難しいと思うんですけどね。要するにモラルの問題なわけですから。
モラルとしては眉をひそめる、でも責任追及するほどの問題ではない、そんな程度の話だと思います。
予算折衝で、外交マンパワーの増強が決定しました!
外務省のマンパワー増強となると、もちろんこの動画の出番です(笑)。
もちろん外務省は、職務の性質上、どうしても不透明な部分が多いため、組織外の目で精査をしなければならない事項が多いのは確かです。
でも、反対者の言い分が、「中国より外交力で勝ってはいけない」なんてものだと、その批判性に疑問符がついてしまうのも、仕方のないことでしょう。
陣営のスポークスマンの能力が問われているわけです。
加藤氏は、そういう意味ではいまひとつですね。
麻生さんには、この方向で進んだとしたら、日本にとって、どれほどの希望があるか、そのビジョンを見せる能力があります。
だったら、それ相当のビジョンを構成する能力のある人を出すべきなのです。
いわば、マスコミにおける、麻生さんのカウンターパートを出せばいいわけです。
楽しみだなあ(笑)。
2006.12.22 21:27 | 麻生太郎さんのこと |
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この地面が、続いているということ。
●平成19年度外務省関係予算内示に関する自民党外交部会・外交調査会・対外経済協力特別委員会合同会議に出席。
●11:05 ヨルダンのアブドゥラ国王への表敬。約25分間。
●2007「日中文化・スポーツ交流年」第1回実行委員会に出席。

外相“無条件核放棄が前提”
麻生外務大臣は、自民党の外交関係の合同会議で、北京で開かれている6か国協議について、「北朝鮮が既存の核兵器や核計画を放棄することが話の始まりだ」と述べ、北朝鮮が無条件で核の放棄に応じることが、協議を進展させる前提だという考えを強調しました。
北京で開かれている6か国協議で、北朝鮮はアメリカによる金融制裁の解除などが核放棄の議論を進めるうえでの条件だと主張しています。これに関連して、麻生外務大臣は21日開かれた自民党の外交関係の合同会議で「6か国の立場には協議の初日ほどではないが格差がある。北朝鮮への金融制裁は効果が上がっており、この問題はニューヨークで協議を継続するというアメリカの提案に対して、北朝鮮が意見を保留して持ち帰っている状態だ」と述べました。そのうえで、麻生外務大臣は「協議はきょうとあす継続されるが、北朝鮮を除く5か国は、北朝鮮を核保有国としては認めないという大前提で話を進めている。北朝鮮が既存の核兵器や核計画をすべて放棄することが話の始まりであり、協議の結果放棄するのでは順番が違う」と述べ、北朝鮮が無条件で核の放棄に応じることが、協議を進展させる前提だという考えを強調しました。
NHK 2006年12月21日 13時4分
麻生さん、国際政治という賭場で、相変わらず強気にベットし続けております!
カッコいい!
でも私はチキンなのでワクワクしつつもハラハラです。
うーん、もっと大人物になりたいなあ(笑)。


ヨルダン国王との会談は、以前麻生さんが、カルザイ氏臨席の「中央アジア+日本」会合の挨拶、『中央アジアを「平和と安定の回廊」に』を踏まえたものだったようです。
手をとるか、否かは彼らの選択です。
でも、彼らの意思が決定するまで、手を差し伸べ続ける麻生さんの姿勢は、私の共感するところでもあります。

そして、こちら。
『2007「日中文化・スポーツ交流年」実行委員会第1回会合・麻生大臣挨拶』。
この挨拶の文章が、外務省のサイトに上がってましたが、実にいいですね、これ。
いつも申し上げますが、わたくしども外務省は、偉大なる単品経営をやっております。
単品といいますのは「ニッポン」というブランドでして、これを世界に売りますのが、わたしども外務省の重要な仕事であります。
麻生さんの、こういうところが好きです。
結局のところ人は、どんな理念を持とうとも、それを表現する段となると、我が身の体験に引き寄せられてしまうところがあります。
ならば、それをきちんと生かしていくべきではないかと思うんです。
麻生さんだったら、それは経営者としての経験でしょうし、私はごく一般的ですが商取引の現場にいますので、余計にわかりやすい言葉に聞こえます。
立派なセンセイでしたら眉をひそめるんでしょうけど、妙に理念ばかりが先走った言葉でなく、一般的に通じる言葉で語りかける、そういう意志を強く感じます。
どうやったらこの面白い、かわいい、明るい「ニッポン」という商品を、世界に売るか、特にお隣さん、中国13億のお客さんに、喜んで買ってもらえるかが大切です。どうやら、「食わず嫌い」のお客もたくさんいるようであります。せめて試食はしてもらいたい。
「カワイイ」=「kawaii」は、いまや世界語だと言われます。
日本の「かわいい」という概念は他に置き換えが効かないということで、そのまま「kawaii」として流通しているんだとか。
日本人が、海外に出かけて何かに出会うたび、interestingとかbeautifulとかlovelyなんていう感情をつねに「かわいい!」と口走ることも原因なのかも。
だとすると、自分を一般人だと認識している私たちだって、日本の広報官なのかもしれません。
麻生さんの素敵なところは、当事者意識を呼び覚ましてくれることだと思うんです。
総裁選前でしたが、かんべえさんこと吉崎達彦さんが雑誌の鼎談で語っていた言葉を引用すると、
「福田氏や安倍氏から『痛みを堪えてください』と言われたら、なんだこのヤローって思うかもしれないけれど、麻生氏ならまあしゃあないかという気がする(笑)。」(「諸君」2006年8月号)
麻生さんは、話すときはいつも、その場にいる人間に通じる言葉を使おうと心がけているので、麻生さんのお話を聞いていると、それがどれだけ高邁な理想であっても、どこか私たちと地続きの世界の話であるような、そんな心持ちがします。
それが、嬉しいのです。
2006.12.21 22:45 | 麻生太郎さんのこと |
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リアリストの見る夢は?
●09:03 臨時閣議(至09:15)
●自民党東京都連青年部・青年局による表敬訪問。
●13:00 衆院テロ防止・イラク支援特別委員会。
今日、社長に「捲土重来」について由来や元の詩について聞かれました。
そろそろ会社も仕事納めですから、締めの挨拶のネタにでもするのかな?
いわゆるこれも「麻生効果」ですね(笑)。
自民党東京都連青年部・青年局の表敬訪問というのは、井上信治さんのサイトの「活動報告」で見かけました。
総裁選の時の青年局主催の演説、質疑応答も大変面白いものでした。
「少年院、行ったことある?」とか「ITに強い議員は選挙に弱い」、そして「愛の反対は無関心」。麻生節全開でした。
今日も楽しい会話があったんだろうなあ。

そして今日は、衆議院でテロ防止・イラク支援特別委員会がありました。
塩崎官房長官、久間防衛庁長官とともに、麻生さんも答弁に立ちました。
長島昭久さんから自衛隊派遣について、これまでどおりの特措法か一般法を整備するか、外相としての見解を求められ、その答弁がとても印象的でした。
以下、その部分を書き起こしです。
「派遣されます自衛隊員が、誇りを持って活動できるか否かはものすごく大きなポイントだと思っております。
何となく夜逃げみたいにしてコソコソ行かされるんじゃ話にならん、私は基本的にそう思っております。
きちんとしたかたちで送り出されるべき、少なくとも国連の要請を受けて行ったりなんかしている時に、何となくコソコソ行くなどというというのはもってのほか、私は基本的そう思っております。
その上で、日本の場合は特に、国際社会の平和のおかげで、これだけ恩恵こうむっている国もそうざらにはないのではないかと。
少なくとも、我々の周辺というものは、過去60年間、朝鮮事変を除いて、いわゆる紛争とかいろんな激しかったことというのは、さいわいにして、いわゆる直接影響を受けるようなことはなかったという状況が続いておりましたために、非常な恩恵をこうむったことは事実であろうと存じます。
したがって、少なくとも世界がいろんなかたちで、平和とか、安定とかいうのを維持が続けられる、もしくは治安が回復したあと、その治安状態が続くというのが、すごく大切だと思います。
戦闘は終った、だけど復興はしないとか、戦闘は収まったけれども、なんとなーく全然、いわゆる治安状況がよくないとか、そういったようなことに関して、日本はそこに何らかのかたちで、一緒にその人たちの経済復興なり治安の回復に、我々もいっしょに手助けできるというのは、私どもがこれまでいろいろ世界から与えてもらった・・・なんというのかなあ、平和に対する恩恵の、今度はこちらがそういった貢献をする番になっているのではないかというような考え方・・・
あの、いろんな考え方が今の若い方なんかにもあるように、私どもそう思ってますんで、この一般法のそれについて整備をすべきということについては、今内閣の方でいろいろやっておられるんだと思いますけれども、世界の中において、今のような状況において、責任ある立場・・・いわゆる、名誉ある立場とかいろいろな言葉があるんでしょうけど、そういった国になるという観点から踏まえますと、これは、私は充分に検討されて然るべき案なのではないか。
今後とも、冷戦が終った後の方がいろいろ紛争が増えたことは事実ですから、そういった小さな地域紛争、宗教戦争、いろいろありますけれども、そういった中において、少なくとも我々としては戦闘状態が終ったあと、暫時我々は送りますし、また最近では、クメールルージュの騒ぎがありましたカンボジア、今やっと戦争裁判が始まろうとしておりますが、その判事は日本人です。
それを日本としては送っておりますし、いろんな意味で私どもとしてはお役に立てる部分というのは、結構冷静に落ち着いてみると、我々が想像している以上に、世界から期待されている部分が多い、という現実を踏まえてどうするんだ、という部分だと存じます。」
衆院 テロ防止・イラク支援特別委員会
民主党 長島昭久議員の質疑より

「平和に対する恩恵の、今度はこちらがそういった貢献をする番になっている」
冷戦が終ったら世界が平和になると、小さいころ漠然と思っていました。
けれど壁が壊れても世界から紛争が絶えることはなく、貧困も暴力も、どちらが引き金かわからないほど、悪循環が続いています。
それでもそんな厳然たる現実にすくむことなく、ニヒリズムに陥ることなく、こうして平和への意思を示し続けていく。
そのことが大切なんだとこの言葉を聞いていて思いました。
こうして言葉にしてくれる人が政治家で、そして今、外相の任にあって、本当に良かったと思います。
質疑のあと、議員さん同士の自由討議があって、それもなかなか興味深いものでした。
先日、麻生派入りした鈴木馨祐さんも参加してましたが、発言で少し気になる箇所が。
「日米同盟をケアをしていく」というのは麻生さんの持論ですし、「同盟がワークするように」という言い回しは、麻生さんがよく言う「同盟が作動するように」という言葉遣いを思い出させます。
12月19日のブログで麻生派参加について、「国家観、見識に共感を覚える」と書いていましたが、なるほど納得しました。
また、元防衛庁長官の石破茂さんも発言していました。
麻生さんは石破さんのことを「読書はジェーン年鑑と防衛六法しか読まないみたいな軍事オタク」なんてからかうような言い回しで評していたりもしましたが、たいそう買っているようで、麻生さんが立ち上げた日米議員の勉強会に2年連続で誘っていました。(最初に誘った時のいきさつが、大下英治さんの『郵政大乱!小泉魔術』に書いてありました)
石破さんは総裁選の時に麻生さんに一票を投じましたが、その理由は、最終的には個人的な親近感だったと書いていました。(『総裁選を終えて』)
こうしてお話を聞いていると、考えの細部はともかくとして、二人とも同じ種類の人間という感じです。
理想が高く、その理想の実現に使命感を抱いていて、そのために冷徹に現実を見据えて行動する、という。
いわば「夢見るリアリスト」?
何だか表現が厄介ですね(笑)。
2006.12.20 23:28 | 麻生太郎さんのこと |
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「天下をもって公となす」
●08:48 経済対策閣僚会議(至09:06)
●09:13 閣議(至09:32)
●10:06 外務省会見室にて記者会見。
●13:00 衆院本会議。
●14:00 ホテルオークラにて、麻生太郎新政策集団発足。

塩崎官房長官から法令の外国語訳の話があり、同じく長勢法務大臣から法令の外国語訳推進について各省庁に求めました。
これは意外と大事なことで、各省の法令というのはほとんど日本語で書かれているもののみで、外務省の文書でも全部が全部外国語訳になっているわけではありません。
今、カンボジアでクメール・ルージュの裁判をしていると思いますが、このクメール・ルージュの裁判官には日本人もいます。
ここには法務省から何人か法律というものを教えるために人を出しています。
刑事訴訟法や刑法といった法律を日本のもので教えるということは大きなことで、そういう法律ができるとその国の法律と日本の法律は同じということになりますので、色々な意味で大きな意義があります。
ですが、例えば、ヨーロッパでは商法は英米法。EUでも商法に関係することを学ぼうと思う人は、必ずケンブリッジかオックスフォードに行きます。商法関係者が皆ここに行くということは、即ち英米法が商法の基になるという話で、非常に大きいことだと思いますので、是非という話を私の方からも言いました。
外務大臣会見記録
「経済対策閣僚会議・閣議・閣僚懇談会」より
麻生さんは、軍隊を出すことに制限がある日本でも、平和構築のためにやれることがたくさんあるといつも主張しています。
平和を取り戻したあと、国づくりを行なわなくてはならない。
徴税ですとか、地方自治ですとか、公教育ですとか、そうした地道な行政実務は、日本のお手のものだからです。
この発言も、それらの延長上のもので、「寺子屋」構想と同じく、それこそ「麻生ビジョン」なのですが、記者さんの食いつきはやはりよろしくないんですよね。
やっぱり記事になるのは事件性のあるネタだけなわけです。
今日の会見でニュースネタになったのは二つ。
まずは対北朝鮮問題。
6者協議「打ち切りの可能性ゼロではない」 麻生外相
麻生外相は19日の閣議後の記者会見で、6者協議の進展がみられない場合、「(協議を打ち切る可能性は)ゼロじゃない。(その場合は)制裁はそのままずっと継続していく」との考えを示した。協議初日の18日、北朝鮮が核保有国としての立場を前面に打ち出したが、そうした主張は受け入れられないとの強い姿勢を示したものだ。
麻生氏は「核保有国として北朝鮮を認めないというのは5者は一致している」とも語り、北朝鮮の核放棄を前提に協議を進める考えに変わりがないことを強調した。
朝日新聞 2006年12月19日11時29分

そしてもうひとつは、本間政府税調会長が愛人と官舎で同棲していたという話題です。

「噂が本当なら」といいつつ、すごく嫌そう(笑)。
「常識的な話じゃないねえ。」
こういう話題は嫌いなんでしょうねえ。
20061219 麻生外相会見-1
20061219 麻生外相会見-2
そして、本日14時、麻生派の発足式がありました。
その名も「為公会」。
きょう、新しい政策集団、「為公会(いこうかい)」を立ち上げました。
これは、古代中国の経書・礼記の一節にある、為政者の政治理念を説く言葉、「天下為公」に由来するものです。
「天下為公」、政治的判断をする上で、いつも念頭にある言葉です。
昨今、「公」が持つその意味が、不確かなものになりつつあります。
官と民の間に「公」という概念があることを、政(まつりごと)に携わるものは、常に考えておかなければなりません。
また、今国会で実現した教育基本法の改正、今後の憲法改正においても、この「公」は非常に大事な概念です。
天下国家は「公」の為にあるのだということを肝に据え、志高く事に進んでいきたいと思います。
きょうたろう 2006年12月19日 『為公会発足。』
「天下をもって公となす」
まさに麻生派にふさわしい名称だと思います。
そして、こちらが本日揃ったメンバー総勢十五名。
新たに派閥入りしたのは、鴻池祥肇さん、山口俊一さん、赤間二郎さん、鈴木馨祐さん・・・あれ、鈴木さんも????
そういえば、話は若干変りますが、最近会期末をむかえ永田町の動きがいろいろときな臭くなってきました。改革何とか議連の発足、河野グループ解散・麻生派結成、さらには武部さんのグループ立ち上げなどなど。まだまだこの世界に不慣れな自分としては、日本のこれから、そして私自身の政治的な立場等を考えながらじっくり考えて適切に対応していこうと思っています。
衆議院議員 鈴木けいすけの国政日々雑感
会期末の一週間-2006年12月17日
だ、だまされた・・・!
こんな書き方しているから、この人だけは絶対ないと思ってたのに。
一回生とはいえ、やっぱり議員さんってすごい・・・?!
赤間二郎さんは納得です。一ヶ月ほど前の赤間さんの結婚式、麻生さんと松本純さんが二人で出席していましたし。
それに、赤間さんのサイトには「政治手帖~マンガ編~」という、漫画で赤間さんの活動を伝えるコーナーまであるんですよ。そういうところも麻生さんと気が合ったのかも(笑)?!
立ち上げの記者会見で、麻生さんはまた総理総裁への意欲を語りました。
私は、やはり麻生さんに総理になって欲しいと思っているので、素直に嬉しいです。
捲土重来、頑張っていただきたいです。

2006.12.19 22:05 | 麻生太郎さんのこと |
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自由、そして自律。
●日中歴史共同研究の日本側委員との会談。
●政府与党連絡会議。
●13:55 国際連合加盟50周年記念式典。
●ヨルダンのハティーブ外相との署名・会談式。
●21:00 都内にて、第3回太郎会。
以上、本日の麻生さん三連発でした♪
今日の麻生さんの国連加盟50周年記念式典の挨拶、国連改革に対する、これまでの麻生さんの演説や考えを簡潔にまとめたものでした。
国連加盟50年記念式典 麻生外相挨拶
それにしても、麻生さんのお辞儀はいつ見ても綺麗ですねえ。惚れ惚れします。
べらんめえ口調とは裏腹に、麻生さんの所作はいつも折り目正しいものです。
現在、国民新党幹事長を務める亀井久興さんは、麻生さんの学習院の一学年先輩なのですが、ご存じのとおり学習院はエスカレーター式の学校ですから、麻生さんが小学校三年生で学習院に入学してから、大学を卒業するまでの15年間、ずーっと先輩だったことになるわけです。
なので麻生さんは、亀井久興さんが会議の部屋などに入ってくると、つい立ち上がって出迎えてしまうんだとか。それで、他の先輩議員に「どうして、俺たちの時には立たないんだ」と怒られてしまうそうです(笑)。(『誰が日本を救うのか』)
礼儀作法といえば、麻生さんが、あの所沢高校の問題について、当時、「嘉麻の里」に寄せた文章を思い出します。
所変われば品変わるといいますが、可愛らしい子供が側に寄ってきたら「アラッ可愛い」と普通の日本人は膝を曲げて、子供の頭を撫でてやるのが通常の仕草と思われますが、アラビアの一部の地域では、それは子供の親が死んだときにやるだけの仕草ですから、可愛いわねえと褒めてやるつもりが、相手にとっちゃトンデモナイことになって、ヘタすりゃ叩かれる。これほど左様に人種や地域によって習慣、風俗は異なるもんなんです。
しからば、ある国に行って私はこの国に敵意はまったくありません、私はこの国と国民に敬意を払っていますということを、言葉ではなく態度で示せといわれたらどうします。答えは簡単でその国の国旗に向って右手で左胸を押さえ、国歌演奏の間、直立不動の姿勢をとるということだけは万国共通です。所沢高校では入学式すらまともにできないんですから国歌も歌えず、国旗掲揚の間もウロウロしたり、ペチャクチャ喋っただろうと思われます。自国の国旗国歌にまともに対応しないものが他国の国旗国歌に真面目な対応ができるはずがなく、そんな手合いが国際親善だ友好だなんていってもマンガです。喜劇を通り越して悲劇かもしれません。
月刊「嘉麻の里」 平成10年6月号
『所沢高校』 より抜粋 (「異論Ⅳ」収録)
この国では、「自由」と「放埒」を区別するのも、個人の「自律」に任される場面が大半です。
簡単なことではありませんが、人として恥を忘れるようなことだけはしたくないと思っています。
そして、明日はいよいよ麻生派旗揚げ。
折も折、新たに参加する無派閥の議員さんが一名判明。
なんと、鴻池さんでした!
さて、最近になって河野洋平(衆院議長)氏のグループが解散して、麻生太郎氏が独立して自らのグループを結成することになりました。
今申し上げた如く、無派閥を通して来た私は、いかにすべきか熟慮を重ねましたが、やはり35年間の盟友の一大事でもあり、「友情」という名の槍一本を担いで駆けつけることに致しました。
心情の一端をご報告申し上げ、ご理解を頂きたく存じます。
12/18 鴻池だよりより
これまで無派閥を通されてきた鴻池さんが、と思うと感慨もひとしおです。
友情っていいなあ・・・!
それにしても、他は誰なんでしょうねえ。噂だけはいろいろなものが飛び交ってますが・・・
明日になれば分かることなんですが、気が揉めて仕方ないです。
今夜の太郎会は、マスコミがばっちり張り付いてるのかな・・・?
2006.12.18 22:48 | 麻生太郎さんのこと |
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牙を剥け! *ps
●佐賀市で遊説。
自民党佐賀県連で何かあったのかしら、と思ってサイトを見にいってみたら、全然更新されていませんでした。アイコンはまだ小泉さんだし・・・いいんですか、それって?
さて、その佐賀県での講演(多分)のあと、麻生さん、記者団に六者協議について囲み取材を受けました。

6か国協議、麻生外相「優先順は拉致、核、ミサイル」
麻生外相は17日、北朝鮮をめぐる6か国協議について、「日本はミサイル、核、プラス拉致という問題があって、順番から言えば拉致、核、ミサイルだとずっと言っている」と述べ、拉致問題解決を最優先に協議に臨む考えを示した。
そのうえで、「仮に核問題が片づいた分(北朝鮮支援)をと言われても、日本は『拉致の問題が片づかない限り、負担は求めないでください』ということだ」と強調した。遊説先の佐賀市で記者団の質問に答えた。
(2006年12月17日18時44分 読売新聞)
きたきたきたきた・・・!!!
「奉加帳だけまわしてくるんじゃねえよ」再びです(笑)。
本格的に日本政府は背水の陣を敷いていますね。
これで、北朝鮮に対して「一切の援助はなし」と宣言したも同然です。
なぜなら、もし米中が北朝鮮の核放棄を盾に日本に妥協を強いたとして、仮にそれに応じたとしたら、野党は「政府はこれで拉致問題が解決したと見做しているのか」と責めるでしょうし、日本の世論もその批判に同調しかねない危うさがあります。
そして、厳密な意味では、もはや北朝鮮にすら拉致問題を完全解決できる能力はないのではないでしょうか。
となると安倍政権は、「金体制の崩壊」以外、日本が北朝鮮に援助の手を差し伸べるつもりはない、といったとも取れますよね。北朝鮮というよりは、米中向けの発言ですか。
ともかく麻生さんのこの発言は、安倍さんの意図を充分に汲んだものと思われます。
15日、麻生さんと佐々江さんは官邸にて安倍さんと面談しています。
その際、「六者会議における核放棄への努力と拉致への言及」を直々に指示したと、安倍さん自ら記者会見で明らかにしていますから。
それにしても、北朝鮮は、
「米国の一つの州に他ならない日本が、あえて地方代表として協議に参加する必要はない。」
なんて言ってましたが、これで日本も参加資格が充分ありますね。
これなら米朝で話がついたとしても、有力な支援先である日本は簡単には首を縦に振れない状況です。「アメリカのもう一票」とはならないわけです。
拉致>核なのは日本だけなのですから。
ちなみに同じニュースのNHK版で少し気になったことが。
外相“核保有国とは認めず”
麻生外務大臣は佐賀市で記者団に対し、18日から北京で始まる6か国協議について、「北朝鮮を核保有国として認めないという立場は、アメリカやロシア、中国も皆同じだ」と述べ、北朝鮮を核保有国として認めない考えを重ねて強調しました。
この中で、麻生外務大臣は「6か国協議は北朝鮮を核保有国にしないためのものだ。今回は、北朝鮮による核実験後初めての協議であり、最初から簡単に北朝鮮とは折り合いがつかないと思うが、北朝鮮を核保有国として認めないという立場は、アメリカやロシア、中国も皆同じだ」と述べ、北朝鮮を核保有国として認めない考えを重ねて強調しました。また、麻生外務大臣は「仮に核の話が進展して、交渉で北朝鮮への見返りの話になっても、日本には拉致問題があり、国民の感情論的には納得できない。拉致問題が片づかないかぎりは、北朝鮮への見返りとしての負担を日本には求めないでほしい」と述べ、拉致問題の解決に向けて進展がないかぎり、日本としては北朝鮮の支援に応じられないという考えを示しました。
NHK 12月17日 16時14分
思い切り一国はぶかれているんですが(笑)。
麻生さんが、第三次小泉改造内閣で外務大臣に就任した際の会見ですが、御家人さんのブログによると、中国に関しては、日米関係やイラク、テロ問題、国連改革、北朝鮮のあとに、韓国、ASEANと一緒にさらっと触れただけ。いたくプライドを傷つけられたそうで、報道機関で散々あおりまくったそうです。
そして安倍内閣での外相再任(留年?)会見では、かの有名な台詞が飛び出しましたよね。
「多分中国のことを聞きたいと思ってこの質問が前提なんだと、朝日新聞のことだからそうなんだと思うんですけど」

それでも朝日新聞に水を向けられて(笑)、ようやく対中関係にについてはきちんと語ったわけです。
なのに、韓国については一切触れずじまい。韓国の「か」の字もなし。「歯牙にもかけない」という見本のような状態でした。
かつての保守勢との距離を考えると、つくづく時の趨勢を感じますね。
仮にも民主主義国だというのに、為政者によってはこの有様ですから。
やはり、選挙はきちんと行かないとイカンですね。
2006.12.17 23:35 | 麻生太郎さんのこと |
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「過激」な男?

ロシア・ラブロフ外相と。
露外相:麻生外相の「二等分方式」発言を批判
【モスクワ町田幸彦】タス通信によると、ロシアのラブロフ外相は16日、麻生太郎外相が北方四島返還問題で日露間の領土二等分方式に言及したことに対し、「公式の過激発言は、露日平和条約締結に向けた前進に寄与しない」と批判した。ラブロフ外相はその一方で外務次官級の日露戦略対話を来年初めに開き、「貿易・経済協力の緊密化により、日本との政治対話を発展させたい」と期待を表明した。外交筋によると、第1回会合は来月下旬、モスクワで開くことを検討中だ。
毎日新聞 2006年12月16日 19時50分
あーあ、ロシア人に過激なんていわれちゃった(笑)。
タス通信の書き振りによると、一応言っては置くけど、日露戦略対話はこのまま進めてくということなので、とりあえずいいんじゃないでしょうか。
「公式の過激発言は」ということは、水面下でこっそりとその手の話を検討することについては拒否するつもりはないってことですものね。
領土問題について、日本の現政権はまだ解決していないと思っている、そして無理筋な話でなく、柔軟に話し合う用意がある、というのは、つねに日本側が発信していかなければいけないことだと思います。
ただ、佐藤優さんの指摘によると、アメリカがロシアの反日感情を煽っている節があるとか。
もともとアメリカとは、小泉政権で既に首脳外交以外は疎遠になっている、と言われているわけですし、知日派が政権からいなくなっていることも事実ですし、なかなか難しいところです。
柔軟姿勢をにおわす発言を、麻生さんは外相就任以来、撒き餌のように繰り返していますが、それはこのあたりの事情とも関係しているんでしょうか。
そういえば、ロシア世論についての記事も出ていました。
北方領土:麻生外相発言で抗議集会 露・ウラジオストク
ロシア極東ウラジオストクで15日、麻生太郎外相が北方領土を日露両国が面積で等分する案を容認したと受け取れる発言をしたことに対し、地元の若者グループが日本総領事館付近で抗議集会を開いた。
参加したのは「われらの国」というグループの約20人。「ロシアはパイじゃない。切り与えることはできない」などと抗議のスローガンが掲げられ、代表者は「領土問題は存在しない」と演説。参加者は日の丸を踏みつけたりした。
一方、15日付のロシア紙イズベスチヤは北方領土問題の解決策をめぐりインターネットを通じてロシアで行った世論調査結果を掲載。「島を与えることはできない」が68%で最も多く、次いで「共同の経済利用」が22%。「島を日本に渡して忘れてしまう」と「巨額の代金で売り渡す」はそれぞれ5%だった。(共同)
毎日新聞 2006年12月16日 9時53分
抗議集会の参加者20人が少ないと思ってしまうのは、某隣国に慣れすぎたせいかもしれません(笑)。
ネットアンケートのパーセンテージも、地方を含めると、また違うかもしれませんね。
特に「巨額の代金で売り渡す」あたりが。
もっともそんな数字は表に出てこないでしょうけど。
ただ実は、実際にこの発言があったとされる12月13日の衆院外務委員会の映像を見ると、麻生さんが15日の外務大臣記者会見で言っているとおり、あくまでも前原さんの質問に答えているだけなんですよね。
靖国のことが念頭にあるせいか、「麻生私案」としていた新聞がありましたが、あくまでも前原さんの問いに対して、「三島+択捉の一部が面積の半分になる」、「他国の例を見れば、金銭による割譲や、面積で半分にしたということもある」と答えただけ。
具体案というよりはむしろ、
「政治決着以外では難しいだろう。また、プーチンという強い権力者がいるうちがやりやすいだろう」
というメッセージを発信している、というところですよね。
ちなみにこちらが15日の定例記者会見の模様です。
2006年12月15日(金) 外務大臣記者会見
あはは、麻生さんってば、思いっきり「前島さん」って言ってる(笑)。
この前原誠司さんという人は、ご存知のとおり、野党第一党の党首を務め、「中国の軍拡は脅威である」との発言で物議をかもしたり(ちなみに麻生さんはこの発言について「前原さんの言うとおり」と肯定。民主党はもとより政府与党と対立してナンボという考えの議員が多い党ですから、閣僚から賛同を受けてしまったというのは、前原さんにとっては、援護射撃だか足元をすくわれているんだか、どうにもよくわからない状態になっていました)、永田寿康前議員のいわゆるメール事件では、あきらかに怪しげなメールを引っ込めることができず、自爆としかいいようのない有様で民主党代表職を辞したという、良くも悪くも大変インパクトの大きい人・・・・・・のはずなのですが、どうにも印象が薄い人ですよね。
政治家としては若いし、ルックスもいいし、弁も立つのに。不思議なことです。
この記者会見について、産経は「釈明」、TBSは「火消し」、北海道新聞は「撤回」と書いてました。
どの媒体も「実際には、どういった発言があったのか」という事実に関しては書かないのが気になります。記事内容が、まるで絵図面でもあるように、同じあらすじなのも気になるところです。
もっとも、ロシア問題に関しては、あまりツテがないのか、どの報道機関も通り一遍の傾向があるのは以前から同じなので、気にしすぎかもしれません。
麻生さんは、かつては、金銭による北方領土の購入や、漁業権を長期的に前払いをしたり、シベリアの開発などの条件交渉であがなうことを訴えていました。
そして、交渉するには、帰ってきた島をどうするのかを冷静に考え、きちんと整理してから当らなくてはならないということも併せて語っていました。
(もし返ってきたとしたら、土地の所有権や、防衛費の増額など、実際的な問題が起こってくるわけですから。)
北方領土に関しては、青年会議所の会頭をやっていた人だけに関わりが深く、対露問題としても、国内問題としても、一筋縄ではいかないことはよくわかっているわけです。
日露戦略対話の過程で、また何か出てくるかもしれません。
ね?

2006.12.16 23:35 | 麻生太郎さんのこと |
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そしたら宏池会と麻生で再興ー(BlogPet)
そしたら宏池会と麻生で再興ー!
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「たろう」が書きました。
2006.12.16 10:21 | たろうのにっき |
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新たなる旗の下に

●09:02 閣議(至09:19)
●09:50 外務省会見室にて記者会見。
●午前、官邸にて、在日米軍の兵力構成見直しに関する協議会に出席。
●11:27 官邸総理執務室にて、安倍総理、佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長。
●13:00 衆院本会議
●大勇会解散式

在日米軍の兵力構成見直しに関する協議会では、基地や部隊などを新たに受け入れる自治体に対し、移設の進捗状況に応じて交付金を配分する制度を盛り込んだ法案を、来年の通常国会に提出する方針とのこと。
反発は大きいでしょうが、やりぬいて欲しいと思います。
それにしてもポケットに手を突っ込んで歩くのが、こんなに様になる66歳!格好いいなあ。
さて、夕刻、大勇会の解散式が行なわれました。
河野洋平会長、相沢英之座長のお話を聞きながら、8年前の設立時のことを思い出しました。
河野会長は、「旗を立てる」ことの重要さを述べられ、また大変光栄なお言葉も頂きました。
来週、新しい会を立ち上げます。
後世の歴史家から批判されることのないよう、天下国家の為、舵を切っていきたいと思います。
きょうたろう 2006年12月15日 『大勇会解散。』
以前、松本純さんが、宏池会を飛び出した時のことを、サイトでこんなふうにに語っていました。
平成9年だったか10年だったか、そのころ幹事長だった加藤紘一先生が宮澤先生から宏池会の代表を受け継ぐことになりました。
しかし、この流れは当時反目していた河野先生のグループから見ると耐え難い宮澤先生の選択で、筋を通すと言うことから宏池会に所属していた宏のグループ17名ほどでしたか、そのメンバーが同時に宏池会を脱会し、小さな小さな河野グループを結成したのです。
その時、麻生太郎先生が私にくれた一言は「義理と人情とやせ我慢」、小さなグループに飛び出すと言うことは自民党の中で冷や飯を食うことになるかも知れないが、それはじっとやせ我慢。それよりも人の道をしっかり歩み、義理と人情を大事にすべきだ、との指導でした。
それ以来、小さな河野グループに所属していますが、小さいからこそ逆にメンバーの意思疎通は深くなります。権力闘争に明け暮れる大派閥とはまったく違う環境で、のびのびと国政に取り組むことができました。
松本純の国会奮戦記-2006年6月15日
新たに無派閥議員が加わるほか、大宏池会に向けて、さらに動きが出てくるでしょう。
でも、今のグループのカラーが残ればいいな、と思います。
良かれと思って行なったことが、決していい結果ばかりを生むわけではありません。
それでも、新たなる旗の下、彼らの活躍に期待します。

河野派が解散 19日、麻生派に
自民党の河野派は15日、解散式を開き、約8年の活動に幕を下ろした。創設者の河野洋平衆院議長は「河野時代は終わった。政治家の信念を持って新たな旗の下に集まって欲しい」と述べ、後継者となる麻生外相にバトンタッチした。
河野氏は98年12月、旧宮沢派の後継を加藤紘一元幹事長と争い、脱会して河野派を結成した。現在所属する11人に数人を加える形で、19日に麻生派に衣替えする予定だ。
朝日新聞 2006年12月15日19時11分
2006.12.15 23:59 | 麻生太郎さんのこと |
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すこし、不思議。
●10:00 参院外交防衛委員会(白眞勲氏の質問)
●インドのシン首相の表敬
●昼、インドのシン首相の歓迎行事に出席
●11:30 大勇会例会
●北朝鮮による拉致被害者の関係団体と面会
●16:00 衆院議場にて、マンモハン・シン・インド首相夫妻の演説。(至16:40)
●ラオスのトンルン外相との署名式と会談。

民主党の白さんの質疑の最初の方で、六者会談の日程などについて答弁していました。
アメリカにおけるクリスマス休暇の意味の大きさの話題から始まり、ラリーの応酬のような切れ味の良い掛け合いで、なかなか面白かったです。
ところで、今日、ヒル国務次官補の会見がNHKのニュース7で流れてまして、また「マツザカ」の話題を出していました(笑)。
「マツザカ」は本当にボストンに来るんだね?と記者に確認し、肯定の返事をもらったあと、
「よかった、これでクリスマスに北京にいたとしてもかまわないよ」
アメリカ人の慣習など一顧だにしないような日程になってしまうのでしょうか?
他の四ヵ国はそれほど拉致に関心がないため、核の問題が解決したらそれでよしとなってしまい、なおざりにされる心配はないのか、という問いに答えて、
「核・ミサイル問題等々が六者協議で解決したとしても、日本としては拉致、という問題がもう一つあることだけは是非頭に置いといてもらいたいと。
何故ならウチの方は、この問題が解決しない限りは、日朝間の解決になったとは認めない。
したがって、話がついたから、そこそこ応分の負担金をと奉加帳を回されても、ウチはそれに応じる気はない。」
白さんは、おそらく言質を取ろうという意図もあるのでしょう、きっちりとこの、政府の拉致問題に対する扱いを訊ねていました。
そこでこの答えです。強い意志を感じました。
このあと行なわれた日・韓・タイの拉致被害者家族との面会でも、早期解決を言っていました。
それにしても、奉加帳。
相変わらず語彙がいいなあ(笑)。
「赤飯」発言は各局ニュースが全部その箇所を使っていましたし、北朝鮮問題を扱った評論家の文章などでも、「赤飯」発言を枕に、話を始めるものをちらほら見かけました。こういうのは、やはりうまいですよね。

昼の大勇会では、今後の予定がはっきりと明言されました。
15日に河野グループ解消、19日に新派閥発足式。
今日の例会の模様がニュースで流れましたが、皆さんいろいろと感慨深いようで、大勇会にしては非常に珍しいことに、大変静かな雰囲気でした。
でも、本当に全員が新派閥に移行とのことです。
河野太郎さんの動向はちょっと気になってたんですが、本人がブログであっさりと移行宣言をしていましたし。
こういうのを見ていると、人同士のつながりの不思議さを感じます。

そうして、かつて祖父に連れられて、上野動物園でインド象を、目を真ん丸くしてみていた少年が、今こうして、親印派の政治家として外交に携わっているということも、感慨深いことに感じます。
本当にひとの人生こそ、「すこしふしぎ」で面白いものですね。

2006.12.14 23:29 | 麻生太郎さんのこと |
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Fan letter from DPJ?!
●14:00 衆院外務委員会(至17:45)
●夜、羽田空港へインドのシン首相の出迎え。

衆院・外務委員会では民主党の長島昭久さんが、麻生さんの二つの演説、『わたくしのアジア戦略~日本はアジアの実践的先駆者、Thought Leaderたるべし』と、『「自由と繁栄の弧」をつくる』に関して質問していました。
というか、質問というよりファンレター?
「官僚の作文でなくて、まさに政治家らしいビジョンを示されたなあと」
「麻生大臣らしい非常にポジティブなメッセージ。これはおそらく聴衆として聞いていたら、何か元気づけられるような、そんなところだったという風に拝察します」
「これまでは場当たり的な、その場その場での外交、ビジョンだったと思うんですけども、それに対して、ある一定の方向で意味づけを与えるということになった」
「(中国との関係を)足を引っ張り合うライバル関係でなく、お互い競争をし、高めあうライバル関係だとそういう定義づけを与えて、しかも日本人としてスカッとしたのは経済による競争だけでなくて、望むらくは今後より広く、政治社会そういう面でもトータルに競争していこうと、そういう呼びかけを中国に対して行なったという点で、私は画期的な外交ビジョンだったなあと」
最初の質問の出だしだけで既にこの絶賛ぶり。麻生さんも照れてちょっと困ってました。
余談ですが、長島さんがあまりにも熱く麻生ビジョンを褒め称えるので、長島さんの隣に座っていた田中眞紀子女史の目つきが、だんだん険しくてなっていって怖かったです(笑)。
これまでの外交と引き比べて麻生さんを褒めるので、元外相の眞紀子女史としては、そりゃあ怒っても仕方がないというようなシチュエーションだったんですが、長島さんは、故意というにはあまりにも無邪気に感嘆しているので、それが却っておかしくて、見ていてちょっと笑ってしまいました。私も意地が悪いですね。
参考:2006年12月13日衆院外務委員会より、長島昭久氏による質疑。
そんな長島さんも属する民主党をはじめ野党の面々が、麻生さんに対して不信任決議を出そうとしていて、国会の会期延長も視野に入ってきました。
ちなみに長島さんは、昨日の河野太郎さんの日記で、
「不信任案を出すのは勝手だが、絶対に否決される状況で不信任案といってみても始まらないような気がする。(略)
もう小沢さんにも見切りをつけるか、民主党に見切りをつけてもいいんじゃない、長島さん、古川さん。」
なんて書かれてしまっていました(笑)。
どうしたって通るわけのない不信任決議より、会期延長になることで麻生派の旗揚げがずれることの方が気になってしまいます。
麻生派旗揚げ 宏池会再興、道険し
麻生太郎外相が、故池田勇人元首相が創設した「宏池会」の再興を掲げ、麻生派の旗揚げを決めたことで、同じ流れをくむ古賀、谷垣両派の周辺はにわかに騒がしくなった。3派の所属議員にとり、宏池会再興は悲願だが、対抗勢力の「清和会」(町村派)のプリンスである安倍晋三首相(派閥離脱中)との協調を打ち出す麻生氏への反発も少なくなく、3派合流への道のりはなお険しい。
「あんたの派閥もいつまでも反主流派というわけにもいかないだろう。宏池会合流のチャンスは今しかない。一緒に力を合わせよう」
麻生氏は先月21日深夜、都内で谷垣禎一前財務相とひそかに会い、単刀直入に切り出した。麻生氏の熱心な口説きに、谷垣氏もいったんは応諾したが、その後慎重姿勢に転じ、2派の合流協議は頓挫したままだ。
麻生氏は安倍政権の主流派であることが、3派合流の最低条件だと考えている。政権と距離が遠ければ、閣僚ポストなどは回ってこないし、政策が実現する可能性も薄れる。もし首相が宏池会再興を反主流派勢力の結集とみれば黙ってはいないだろう。「A-Aライン」と言われる安倍-麻生の太いパイプがあってこそ、宏池会再興は成就するというのが麻生氏の持論なのだ。
しかし、政局にうとく、「公家集団」といわれる旧宏池会系議員には、派閥を分断、離脱する形での合流を嫌う傾向が強い。そこで麻生氏が考えたのが「2段階ロケット方式」(周辺)だ。まず麻生派を立ち上げたうえで3派合流協議を行い、円満に「宏池会」に移行するという方法だ。麻生派の名称がまだ決まっていないのも「どうせ近いうちに宏池会になる」と考えたからだ。
ただ、古賀、谷垣両派には、安全保障政策などでタカ派色が強い安倍政権の主流派になることに、「肌合いが違う」と難色を示す議員も少なくない。加えて古賀派会長の古賀誠元幹事長と首相は人権擁護法案などで対立し、犬猿の仲。谷垣派に一定の影響力を残す加藤紘一元幹事長も対中外交や靖国神社参拝などで首相批判の急先鋒(せんぽう)だ。古賀、加藤両氏に恩義を感じる議員には、麻生氏や首相に同調することへの抵抗感が残る。
派閥継承をめぐり古賀氏との確執が広がる丹羽雄哉総務会長、麻生氏の義弟の鈴木俊一元環境相、首相の腹心である菅義偉総務相らの動向も注目され、宏池会再興の流れに少なからず影響しそうだ。
産経新聞 2006/12/13 02:48
谷垣さんとは、小泉内閣のころ、ずいぶん仲の良い印象でした。

麻生さん曰く、亡くなった亀井善之さんも含めて三人が昔から気が合って、よく一緒にご飯を食べたりしていたんだとか。
それに、麻生さんはもともと「大宏池会」構想については、前向きな反応でした。
―「大宏池会」構想については。
もともと、(元自民党幹事長の)加藤紘一さんと合わない人が派閥から出ていきました。そしたら、その次には加藤さんが(派閥から)出ていった。その加藤さんがいなくなったら、元のさやに収まっても、別になんてことはない。
『麻生総務相が語る郵便民営化「小泉さんとはココが違う」』より
読売ウィークリー 2004年04月04日
谷垣派との合流は、谷垣さんと麻生さんがどちらが頭になるかがお互い譲らないだろうから無理、と評している方が多かったですが、谷垣派が総裁選を経て非主流派になったことで動きが出たんですね。
12月11日、麻生さんが、河野洋平さんと会談したとき、同席していた松本純さんが、その日の分の日記に「これから私も忙しくなりそうです。」と書いていました。今日さっそく、宏池会系グループの懇談会があるそうです。
政局で動きが出るたびに、必ず噂にのぼった大宏池会。今回、何がしかのケリがつくといいんですけどね。

羽田空港にて。
2006.12.13 23:16 | 麻生太郎さんのこと |
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Dancin'TARO?!
「Invitation」 2007年01月号(ぴあ)。
「週刊モーニング」特集に、麻生さんがコメントを寄せています。
表紙に大きく名前が出ているので、わくわくして買ったんですが、みじかーいコメントだけでした。
見事引っ掛けられてしまいましたねえ。実際に中身も確認しないで買っちゃったし・・・いやいや、ここは麻生さんの名前は、数行のコメントでさえ、それだけ大きく取り扱うほどの価値があるからだ、というふうにポジティブに捉えていきましょう。
私はタローフリークなので、コメントが1行だけだったとしても、実際のところは雑誌を買っちゃうわけなんですが。
ぶっちゃけ何がショックだったって「Invitationテイストな麻生さんの写真」が見られるかと思ったのを裏切られたことですよ!
表紙にあのサイズの見出しが載っていたら、そりゃ期待しますって(笑)!
内容は、モーニング掲載の『ジパング』、『神の雫』、『専務 島耕作』、『ドラゴン桜』についての短評でした。
注目は『ドラゴン桜』。
『ドラゴン桜』は、受験前の娘がいたので、とても参考になった。
参考に・・・?
『ドラゴン桜』は阿部寛さん主演でドラマ化されたときに少し見た程度なんですが、私の見た回では、生徒たちがエアロビクスをしながら授業を受けたりしていたんですが・・・
タップやジルバが得意な麻生さんですから、もしかして娘さんと一緒に踊りながら勉強していたとか?!
どういうところを「参考」にしていたか、ちょっと気になります(笑)。
そして今日の麻生さん。
●09:01 閣議(至9:14)
●09:15 外務大臣記者会見
●ボドマン米エネルギー長官との会談
●タイのチュラロンコン大学のウィティット教授と会談
●13:00 参院外交防衛委員会
●15:00 衆院沖縄北方特別委員会

会見で麻生さんは、記者から北朝鮮問題について、「IAEAの査察の受入というのはなかなか難しいのではないか」と問われて、
「一つの現実問題として、核施設を放棄した、もしくは止めたという話の保証を取れる方法がIAEA以外にあるのでしょうか。それがないと、こちらとしても「止めました」という話をすんなり信用する訳にはいかないと思います。」
ときっぱり答えました。
今日はアメリカの国務省のマコーマック報道官が、同じく会見で六者協議について、
「(成果が出る)保証は何もない。誰も譲歩するとは思えない。もちろんアメリカもだ」
と言ったそうです。

これで日本も、「譲らない」と、チキンレースにベットしたことになるんでしょうか。ちょっと、わくわくします。
ときに、「チュラロンコン大学」って、麻生さんがしょっちゅう演説にネタで使う、あのアンケートの大学ですよね。
外相“6か国協議で拉致を”
麻生外務大臣は、国連で北朝鮮の人権状況についての調査報告を行う担当者と会談し、今月18日から再開される6か国協議の中で拉致問題を取り上げる考えを示すとともに、問題解決に向けた国連の協力を要請しました。
麻生外務大臣は、国連で北朝鮮の人権状況についての調査報告を担当しているタイのチュラロンコン大学のウィティット教授と会談しました。この中で、麻生外務大臣は、北朝鮮による拉致問題について「安倍政権の最重要課題として対応しており、国際社会が一致して拉致問題を含む北朝鮮の人権問題の解決に取り組むことが重要だ」と述べました。そのうえで、麻生外務大臣は「拉致問題は国民の関心がきわめて高く、6か国協議でも取り上げたい」と述べ、今月18日から再開される6か国協議の中で拉致問題を取り上げる考えを示すとともに、問題解決に向けた国連の協力を要請しました。これに対して、ウィティット教授は「北朝鮮は透明性と説明責任を持って拉致問題の解決に取り組むべきだ。国際的な連携強化にも貢献したい」と述べました。ウィティット教授は、13日に拉致被害者の家族と会談するなどしたあと、韓国やモンゴルを訪れて北朝鮮の人権状況についての調査を行い、国連に調査結果を報告することにしています。
NHK 12月12日 17時37分
各国総じて、拉致問題に対して強い協力を示してますね。もちろん、とりあえずの様子見なんだとは思いますが。
日本が強い姿勢を保ち続けることができれば、それで特に問題がない気がします。
2006.12.12 22:30 | 麻生太郎さんのこと |
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不思議な二人
麻生氏 年内に新派閥発足へ
河野衆議院議長と自民党・河野グループの麻生外務大臣が11日会談し、今の国会の閉会後に河野グループを解散したうえで、麻生氏が年内に新しい派閥を発足させることを確認しました。
麻生外務大臣が所属する河野グループの創設者である河野衆議院議長は、今後、議長を辞めて自民党に戻っても、グループには復帰しない意向を固めており、すでに麻生氏に対し、空席となっている会長に就任するよう要請しています。これを受けて、麻生氏は11日、衆議院議長公邸に河野氏を訪ね、今後の対応について協議しました。この中で、河野氏は、麻生氏が次の自民党総裁選挙もにらんで党内の幅広い勢力の結集を目指すためにも、河野グループを発展的に解消すべきだという考えを示しました。これに対し、麻生氏は、河野氏の意向を受け入れる考えを示したうえで、「国会会期末の日程もにらみながら準備を進めていきたい」と述べ、今の国会の閉会後に河野グループを解散したうえで、麻生氏が年内に新しい派閥を発足させることを確認しました。麻生氏が立ち上げる新しい派閥には、今の河野グループのメンバー11人全員が加わる見通しで、麻生氏としては、段階的に無派閥などの議員にも参加を働きかけ、さきの総裁選挙で2位となった党内での立場を維持していきたい考えです。
NHK 12月11日 17:57
来週「麻生派」旗揚げ 旧河野派は解消
河野洋平衆院議長と麻生太郎外相は11日、議長公邸で会談し、「旧河野派」を解散、来週に同派メンバーを主体に、麻生氏を会長とする「麻生派」を旗揚げする方針で一致した。
国会閉会日の15日にも河野氏が出席し総会を開き解散を正式に決定。名称の「大勇会」も消える。旧河野派の衆参両院議員11人はそのまま麻生派の発足に加わるほか、無派閥から数人が参加する見通しだ。
旧河野派は、河野氏の衆院議長就任に伴い会長空席が続いていたが、自民党総裁選直後の9月22日、河野氏が麻生氏に会長職を継ぐよう要請、麻生氏は即答を避けつつ、基本的に了承していた。麻生氏は、旧宮沢派(宏池会)の流れをくむ丹羽・古賀、谷垣両派を巻き込んだ「大宏池会」構想の行方をにらんでいたものの、実現の見通しが立たないため麻生派の旗揚げを先行させることにした。
共同通信社 12月11日 19:00

「大勇会」の名前が無くなるというのは想像していませんでした。
物事は動き出すと本当にあっという間です。
ようやく決まってほっとしたような、これまであったものが無くなることが決まってどこか切ないような、なんだかいろいろな感情が入り混じって、正直混乱しています。
●14:30 議長公邸にて河野洋平さんとの会談(松本純さんが同席)。
●18:00 横浜ロイヤルパークホテルにて、松本純さんの忘年会に出席。
松本純さんのサイトに載っていた予定です。今にしてみると、なるほど・・・という感じです。
麻生さんが今年の9月22日、河野洋平さんに改めて派閥継承の打診を受けたとき、その場に同席していたのも松本さんでした。
●1330~河野洋平議長面談/議長公邸
河野洋平議長からロシア出張のお土産が届きました。そのお礼を伝えるために議長公邸に伺いました。
そして、議長が留守の間に行われた自民党総裁選挙の取り組みと結果について報告しました。
午後2時ころ麻生太郎外務大臣からの総裁選挙報告とお礼挨拶の面談がセットされていたようで、麻生大臣も加わりました。私も引き続き同席することになりました。
話題は、総裁選挙で地方党員票得票が伸びたことなど結果について報告がなされ、その後外交問題をはじめ幅広い意見交換がなされました。
たくさんの話題の中の一つに派閥会長の交代の話が再び出ました。
一年ほど前に、大勇会の河野会長から「河野派から麻生派に会長交代する」時期についてはいつでも良いとの提案がありました。総裁選挙が終了した今日、改めてその話が出ました。
麻生大臣は、河野会長に感謝を述べると共に即答を避け、その時期などについては今後検討するとの回答にとどまりました。
松本純の国会奮戦記2006-09
河野洋平さんと麻生さん。
最近はめっきり外交に関する世間の関心も高まり、外交スタンスが真逆とも言えるこの二人が同じグループにいることを奇異だと思う人が増えました。特にネット界隈ではその声が高いです。
ですが、麻生さんは河野さんの側近であることを常に明言してきました。「反・加藤」で結びついているだけ、という人もいますが、この二人の近しさは、やはり否定するのは無理があるんじゃないかと思います。
ただ、麻生さんも河野さんも、自分の政策スタンスをまったく譲ろうとはしませんでした。
麻生さんが外相に就任してしばらくたって、河野さんから言動に注意するよう諫言されたことがありました。
麻生さんが国会で「台湾は法治国家」と答弁したのは、その翌日のことでした。
本当に不思議な二人です。
政治家はもちろん、まず結果で判断されるべきです。
ただ、どんなに名を成した政治家でも、自分の手にしたものに連綿とする方が多い中、河野さんのこの潔さは、やはり立派だと思います。
そういう気質の真っ直ぐさは、あるいは、この二人に共通するところだったのかもしれません。

2006.12.11 22:25 | 麻生太郎さんのこと |
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そのカサは誰のカサですか?
●帰国
麻生さん、セブ出立の時のショットです。
今日は帰国に当てられている日なので、目新しいニュースがないですが、写真にちなんでカサにまつわる話。
最近騒がれた「核の傘」のことです。
安保条約が日本の安全と防衛にとって有効であったことは戦後五十有余年、周辺のアジア諸国で多くの動乱や戦争や紛争が起きたにもかかわらず、日本ではきわめて安全であったことで証明されております。しかし、この条約は片務的であるとはいえ、日本にとってのみならずアメリカにとっても有効であったこともまた、否定できない事実であります。西太平洋からインド洋を越えてペルシャ湾に至る広大な海洋地域の安全を維持するうえで、日本の米軍基地の存在はきわめて有効だったからです。
しかし、日本という主権を備え独立した国家で、何故他国の軍事施設が国内一都八県にわたって存在しているのか・・・・という素朴な疑問が出てきているのも無視すべきではありません。確かにアジアを見ても、日本以外には米軍基地は韓国にしか存在していない現実を若い日本人はどう考えていられるんでしょうか。
私は反米、反基地、反安保といった左翼三題噺の片棒を担ぐ気はまったくありません。
中国、北朝鮮、ベトナムと、アジアに共産党独裁国家が三つも存在していて、東アジアでは冷戦構造が終わっていない・・・・という現実を見れば、日本の安全を保つためには、米軍基地の存在が必要であろうことも十分理解できるところです。しかし、いつまで米軍基地の存在を容認し続けるおつもりなのか、若い方々に是非伺ってみたいところです。
日本がこれからもっとも真剣に考えていかねばならないことの一つは、安保条約で世話になっているからしょうがない・・・・といって、アメリカの要求や期待に、安易にいつまでも妥協していっていいかということであります。たとえ親米派の方であっても、米軍基地のない日本の安全保障をどうやって構想していくかを考えていただきたいのです。
これらは敗戦後、忘れられている日本人のバックボーンを取り戻す原点になると、私は確信しているんです。そのためには、自分の国や家族は自分で守るという気概と対策が必要であることはいうまでもありません。
昨年夏のテポドン騒動以来「偵察衛星」とかTMD構想の話題が急にマスコミに登場してきましたが、これらはいずれも「アメリカとの共同防衛強化」という枠の中で高まっているように見受けられます。
しかし私が提起しているのは「安保条約さえ大切にしておけば日本は安全」といっていられないんじゃないかということです。竹島を韓国が、尖閣列島を中国が武力占拠したとき、安保条約に基づいて米軍が日本のために血を流してくれるでしょうか。おそらく行動は起こさない。そうしたときの日本におけるナショナリズムの高揚は想像のつくところですが、それがいかなる効果を生むのか。アメリカとの付き合い方を考えるべしと異論を提起したその背景を述べた次第です。
月刊「嘉麻の里」 平成11年12月号
『アメリカとの付き合い方』 より抜粋 (「異論Ⅳ」収録)
麻生さんの視点はクールです。
核議論容認発言も、一貫してこの視点に基づくものと思えばわかりやすいと思います。
「核議論容認」の話題が日本を駆け巡った直後、アメリカのライス長官が緊急訪日、「核の傘」を確約しました。核議論をしようとすることは、アメリカに対して不信を抱いていると受け取られかねない、と批判する向きもあります。
日米同盟の重要さは麻生さんもことあるごとに言っています。ですが、常にその作動について気を配り、妄信しない人でもあります。アメリカにとっては、日本のことよりも自国の国益が優先するのは当然のことで、その防衛範囲がどれだけのものになるかは結局、そのときの国際情勢に左右されかねないものでしょうし。
「4月28日を独立記念日として祝日に指定しなかったのは、吉田茂の失敗のひとつ」
以前、麻生さんの言った言葉です。
独立国としての気概。
それは、軍事だけのことに限らないのでしょう。
せっかくなので、楽しいカサの話も。
楽しい「カサ」なら、麻生ファンとしてはやっぱり「カサブランカ」!

渋い!格好いい!!まさにボギー!!!
周りには、他にもいろいろといましたけどね(笑)。

この写真の一番右に写っているパワードスーツが、実はすごいものなんだっていうのは、この件からしばらく経って知りました。(『HAL[Hybrid Assistive Limb]とは』)
民生用として開発されてはいるものの、アメリカが軍事目的でアプローチをかけてきたりするほどの代物なんだとか。
素人目にはまるでSF映画の衣装みたいに見えますけど・・・と思ったら、寸劇でも未来の場面に登場したんですって。いま現在、現実に存在しているのに、未来感がありますものね。
21世紀になっても車は空を飛ばなかったけど、パワードスーツは存在するんですね!
バルタン星人が青かったのは、東南アジアでの版権の問題があったからということも、この件で初めて知りました。こちらはなかなか苦いものがあります。
それにしてもこの劇って、夕食会の出し物にしておくのが惜しいくらいの凝り様です。
今回の寸劇の準備にあたっては、筑波大学をはじめ、ご厚意により劇団四季の演技指導、デジタルハリウッド大学による映像協力、株式会社 円谷プロダクションよりウルトラマンの出演、愛媛県警(いよまもる君)及び神奈川県警(ピーガル君)からのマスコットキャラクター及び埼玉県加須市役所から鯉のぼりの着ぐるみの協力を得ました。これらの皆様の協力があって初めて今回の寸劇が成功しました。この場を借りて御礼申し上げます。
外務省:麻生外務大臣主演による寸劇の上演 より
本当に豪華な協力陣です。HALの筑波大や、ウルトラマンの円谷プロはもちろん、春に講演で訪れたばかりだったデジタルハリウッド大学の助力をさっそく受けているのもさすがです。おまけに劇団四季の演技指導まで受けていたとは!
余興なのにこんなに本気。
遊びでも余興でも絶対に手を抜かない麻生さんの、そういう熱意に周囲は巻き込まれちゃうんでしょうね。
麻生さんの官僚掌握術に関しては、かみぽこさんが指摘していましたけど、もしかしたら全速力で振り回され過ぎて、皆さん余計な画策をする余裕もなくて、麻生さんに遅れないように着いていくだけでも精一杯なんだったりして。
だって、こんなにノリのいい外相は、他のどんな国にだっていないですよね(笑)。

やっぱり麻生さん、大好きだなあ。
2006.12.10 21:39 | 麻生太郎さんのこと |
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あした天気になあれ!
●午前、日中外相会談。約50分。
首脳会議だけでなく、閣僚会議も流れてしまいましたね。残念です。
日中外相会談が行なわれたのはよかったですが。
ところで、会談終了後の麻生さんの写真を見つけました。

格好いい!と思ってたら、こーんな ↓ 写真も・・・(笑)

天候、気になりますよねえ。
帰りの空港で、ブルネイのリム・ジョクセン第二外相とお話しているところも撮られてましたね。海外のカメラマンはこういう楽しげな写真が好きですよね。公式とは違う顔、というのがカメラマン冥利に尽きるんでしょうか。
日本のカメラマンは、いつも麻生さんが眉間にシワを寄せた顔や、澄ました顔ばかり撮りたがっていけません。
もっと素敵な表情がいっぱいあるのに!
李肇星さんとはこのあいだもハノイで会ったばかりなんですよねえ。もう会うとなったら、何度会うの?!って感じです。
麻生さんが就任当時、中国側が靖国問題を口実にまったく会談を行なおうとしなくて、マスコミが大騒ぎしていたのが懐かしいなあ。
あのころ、フジテレビの外務省担当の記者が、麻生さんが旧知の中国要人の表敬に、にこやかに応対しているのに触れて、「この笑顔を外交の現場で生かせないのが歯痒い」と言っていたのが印象的でした。
もっとも日中二国間に、今も問題が多いのも確かなんですよね。
北朝鮮問題での温度差、東シナ海ガス田の問題、台湾問題、歴史認識問題など、今回の会談でも懸案事項が目白押し。
ニュースで見ているだけでもうんざりするのに、現場は考えも価値観も違う国の人たちと、国益をかけてつばぜり合い。頭が下がります。
「問題があるときこそ、会って話さなければいけない」
麻生さんの持論。
私はこの言葉が大好きです。
どうしても折り合えない部分というのは、誰にでもあります。国同士に限らず、日常の対人関係でも間々あることです。
だからこそ、どこまで譲れないのか、お互い折り合っていけるのはどこまでなのか、はっきりさせるのはむしろいいことなんじゃないかと思うんです。100%考えが一致しないとダメなんて、ちょっと不健全な気がします。
日本は割とみなさん、全会一致が好きですけどね。(麻生さんが昔、社会党について、国会で全会一致で賛成しておきながら、いざ事が始まると反対で大騒ぎ、なんて皮肉ってましたっけ。)
やっぱり、何事もやりすぎは無理が出るんじゃないでしょうか。
対中外交は、日中歴史共同研究の委員会初会合が26日に開かれることが決まり、いよいよ気が抜けない事態ですが、国内も麻生さん周辺がなかなか落ち着かないようです。
古賀氏、「大宏池会」構想を牽制 丹羽・麻生氏急接近に
自民党旧宮沢派(宏池会)の流れをくむ古賀、谷垣、河野3派の若手・中堅の間で、3派の合流による「大宏池会」結成を望む声が強まる中、古賀派会長の古賀誠元幹事長の動きが活発化している。古賀氏と距離を置く旧丹羽・古賀派(古賀派の前身)の代表だった丹羽雄哉総務会長と河野派の実力者である麻生太郎外相が急接近する動きがあり、これを牽制(けんせい)する狙いがあるようだ。3派が合流すれば約80人となり、町村派に次ぐ大派閥になるだけに、主導権争いが激しくなりそうだ。
古賀氏は、宏池会創立者である故池田勇人元首相をしのぶ会を東京・信濃町の旧宅で18日に営むことを決めた。この会の案内状を送るのは、古賀派所属議員に限り、谷垣、河野両派に声はかからなかった。
「宏池会が来年創立50年を迎えることを記念し、創立者の志に思いをはせる」ことが会の名目だが、宏池会の創立は昭和32年6月で、12月に会合を開く理由はない。古賀派内からも「古賀氏が池田氏の威光をかざして存在感をアピールしたいのではないか」(中堅)といぶかる声が上がる。
また、古賀氏は、谷垣派の逢沢一郎衆院議運委員長らが立ち上げた「アジア戦略研究会」の12日の会合で講師を務めることを決めた。同会は、総裁選前に反安倍勢力の結集を狙って、逢沢氏や古賀氏の側近議員らが立ち上げただけに、内閣支持率が下落する中での活動再開は自民党内に波紋をもたらす可能性がある。
古賀氏が活発に動き出した背景には、麻生、丹羽氏の急接近がある。古賀氏は、丹羽・古賀派から古賀派に衣替えしたことで、丹羽氏と確執が生じた。また、先月20日の丹羽氏のパーティーに麻生氏が駆けつけ、両氏で「大宏池会」をぶち上げ、固い握手を交わしたことは、古賀派関係者に衝撃を与えた。
丹羽、麻生両氏が安倍晋三首相との結束を強めていることも古賀派を揺るがしている。派内には、塩崎恭久官房長官や菅義偉総務相ら安倍氏と親しい議員も多く、主流派としての「大宏池会」を求める声が強まれば、首相と疎遠の古賀氏は孤立しかねないからだ。
加えて、麻生氏らに近い古賀派の鈴木俊一元環境相らが、3派の衆院当選6回以下の議員で13日に忘年会を計画していることも派内の不協和音を増幅している。古賀氏は周囲に「大宏池会なんかできるわけがない」とうそぶくが、大宏池会の主導権をめぐるさや当ては今後も強まりそうだ。
産経新聞 09:34
松本純さんの日記を読んでいると、三派の集まりなどのことも載ってますし、微笑ましい印象なんですが、なかなか現実の政治ですからそうとばかりも言ってられないですよね。ましてや古賀さんは、そういう策動が得意という印象の方ですから。
そろそろ麻生派立ち上げになりますが、見ているだけの人間のくせに、なかなか気が休まりません。
2006.12.09 23:48 | 麻生太郎さんのこと |
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実力派のお洒落さん *ps
●フィリピン・セブ訪問
●夕方、シャングリラホテルにて、日フィリピン外相会談。
日本側:西田外務審議官、坂場外務報道官、佐々江アジア大洋州局長
フィリピン側:バシリオ外務次官他が同席。
麻生さん、セブ島に到着です。
さすがに皆さんお疲れのご様子・・・・・・って、佐々江さん!!!

到着後、さっそくフィリピンのロムロ外相と会談が行なわれたようです。
麻生さん、徹底した拉致問題解決シフトの外交努力を続けています。
北朝鮮に厳しいメッセージを
フィリピンのセブ島を訪れている麻生外務大臣は8日夜、ロムロ外相と会談し、北朝鮮の核開発をめぐる6か国協議の再開に向けて北朝鮮の前向きな対応を促すため、9日から開かれるASEAN・東南アジア諸国連合の一連の会議で、北朝鮮に対する厳しいメッセージを打ち出すべきだという考えを示しました。
この中で、麻生外務大臣は、6か国協議の再開に向けた動きに関連して、「北朝鮮から前向きな対応を引き出すため、国際社会が足並みをそろえて国連の制裁決議を履行すべきだ。そして、あすから開かれるASEANの一連の外相会議では、北朝鮮に対する国際社会の厳しいメッセージを打ち出すべきだ」と述べました。
これに対して、ロムロ外相は「6か国協議の再開に向けた動きは歓迎するが、それを単なる会合に終わらせてはならない。対話と圧力の双方を使って前向きな結果を出すべきであり、フィリピンとしても日本の立場を支持している」と述べました。
また、麻生外務大臣が拉致問題の解決に向けた理解と協力を求めたのに対し、ロムロ外相も同意しました。さらに、両外相は、軍事政権による独裁が続くミャンマーについて、人権状況の改善や民主化に向けて対話を通じた解決を目指していくことで一致しました。
12月8日 22時35分 NHK
頑張れ・・・!
頑張れ麻生さん・・・!!
それにしても、テロの心配をしていましたが、思いもかけぬ横からの一撃。
なんと台風で、安倍さんの日程が大幅に崩れてしまいました。
東アジアサミット、来月に延期=台風がセブ島直撃へ-比政府発表
【セブ(フィリピン中部)8日時事】フィリピン政府は8日午後、中部セブ州で予定していた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議や東アジアサミットなど一連の首脳会議を来年1月に延期すると発表した。週末に向けて大型の台風がセブ島周辺を直撃する恐れがあり、「参加者の安全を確保するため」としている。
ASEANプラス3(日中韓)首脳会議や東アジアサミットに出席する予定だった安倍晋三首相は8日、マニラに向けて出発したが、予定をフィリピン公式訪問だけで切り上げ、10日に帰国する。
ASEAN首脳会議は10日午後からの有識者グループとの会合や非公式夕食会で事実上開幕し、11日に公式会合を開く予定だった。さらに、13日には安倍首相らアジア太平洋諸国の首脳も参加する第2回東アジアサミットが開催されることになっていた。
フィリピン政府によれば、8日夜のASEAN外相非公式夕食会や9日の外相・経済相会議は予定通り行われる。ASEANプラス3の外相会議には麻生太郎外相、同経済相会議には甘利明経済産業相が出席する。
(時事通信) - 12月8日21時0分更新
いいタイミングだし、ここで畳み掛けられればよかったんですが。
まあ、天候には勝てません。
多分・・・ね。
ところで、さくらさんのところでこんな記事を見かけました。
一説によると、APECには昭恵夫人よりもたくさんスーツを持っていかれたとか。
少しでもスーツにシワが入ると着替えるというおしゃれな閣下、最高です(・∀・)
さくらの永田町通信 『Jamie Cullum、そしてイラク』
ああ、やっぱり(笑)。
麻生さん、前にイギリスでのJET卒業生たちとの懇親会でも、お洒落ぶりを言われてましたしねえ。
でも、まさか昭恵夫人以上だったとは・・・(笑)
私が吃驚したのは、3月のオーストラリアでの日米豪3ヶ国外相会談の時。
まず、3ヶ国外相による日米豪戦略対話があって、そのあと同じ18日に日豪外相会談が行なわれたのですが、そのあいだに麻生さん、ちゃっかり着替えているんですから!

日米豪戦略対話の時の頭撮り。

そして、こちらが日豪外相会談の頭撮り。
ね、オーストラリアのダウナー外相は、同じスーツ&ネクタイでしょう?
なのに麻生さんったら・・・(笑)
もちろん麻生フリークとしては、たくさん違う姿が見られて嬉しいんですけどもね。
お洒落、且つ几帳面な麻生さんらしい一幕です。
2006.12.08 23:34 | 麻生太郎さんのこと |
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たろうが魚へ会議したいなぁ(BlogPet)
ところできょうたろうが手元が外遊するはずだったの。
*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「たろう」が書きました。
2006.12.08 13:18 | たろうのにっき |
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シンガポールへ!
●シンガポールへ出発
●日・シンガポール外相会談。約20分間。

空港で、待ち受ける取材陣に気付いた麻生さん。

はにかんだように、取材陣に微笑みかける麻生さん。
マスコミの人たち、本当にうらやましすぎです!

麻生さんの外遊は、実はけっこう楽しみなのです。
麻生さんが日本にいないと思うと、すこし心細く寂しいのですが、水を得た魚のように生き生きと、各国要人とやり取りしている様子を見ると、やっぱり嬉しくなってしまいます。
そういえば、故・加藤芳郎さんは、麻生さんのことを「青葉の下渓流ほとばしる中を泳ぎまわる鮎」なんて言ってましたっけ。(『加藤芳郎のまっぴら人生』収録)
シンガポール到着後、さっそく日・シンガポール外相会談があったそうです。日中関係や北朝鮮問題などについて、意見交換が行なわれたとか。
それにしても20分って短いなあと思っていたら、なんとこのあとの別のプログラムが本番だったようです。
シンガポールのヨー外相の御案内で、シンガポールの住宅街を訪問です。

シンガポールの住宅団地で、健康ポスターに見入る麻生さん。(写真のキャプションより)
淡いピンクのクレリックシャツが、本当によく似合ってるし、何といっても上着の持ち方が格好いい!
ところで「健康ポスター」っていったい何なんでしょうね???

住宅団地で、コミュニティイベントに参加して、ご機嫌な麻生さん。
手元にあるペットボトルって、本当にお水なんですよねえ?
そんなことを思ってしまうくらい、この中で一番楽しそうです(笑)。
明日はいよいよセブへ移動。
また素敵な麻生さんが見られそうで楽しみです♪
ただ、英国の在フィリピン大使館が「フィリピン・セブ島で、テロの可能性あり」と注意をだしているんだとか。
本当に、何事もなく無事に会議が執り行われますように。
2006.12.07 23:50 | 麻生太郎さんのこと |
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最初の一歩
●国連加盟50周年シンポジウムにて挨拶。
●衆院決算行政監視委員会に出席。
●参院本会議に出席。
●11:30 飯倉公館にて、アイスランドのスベリスドッティル外相とのワーキングランチ。約1時間。
●再び決算行政監視委員会に出席。
●宋健・中日友好協会会長の表敬。
●デルビシュUNDP総裁の表敬。
●フィジー政変への声明発表。

シンポジウムの挨拶では、また「寺子屋」構想の話が出ましたね。
私は、8月29日の国連セミナーで『A School to Build Peace Builders 平和構築者の「寺子屋」をつくります』をじかに聞いていました。思い入れもひとしおなので、「寺子屋」と聞くだけで、うっかり涙ぐみそうになってしまいます。
あのころは総裁選の届出前の大騒ぎのさなか。そんな中での講演でした。
日ごろ「役人は物事を言われたとおりに行なうことは上手だけど、企画する能力が全然ない」などと言っている麻生さんですが、まるでその続きのような言葉でした。
「それなら俺が青図を置いていってやろう。それを見ながらだったら、お前らならやり遂げられるだろ?」
そう言わんばかりに語ったあの講演には、平和構築活動を行なう文民を育成するための構想、活動の支柱となるべきビジョン、具体的な数字や先駆者たちの姿、そして軍事的な貢献度が決して高くはない日本が、この活動に際して進むべき方向など、ありとあらゆる言葉が盛り込まれていました。
政界は「一寸先は闇」の最たる業界ですが、そんななかでも自分の職責に誠意を尽くそうとする姿に心うたれました。
私が麻生さんを好きな理由のひとつに、最初の一歩を踏み出す人間であることを恐れない、ということがあります。
世間が覚えているのは、たいてい物事を成し遂げた人間の方です。踏み出した人間は、捨石にならざるを得ないことが大半の場合でしょう。
もちろん功名心を否定しては、何の進歩も生まれないでしょう。ただ、そればかりの人に複雑な思いを抱いてしまうのも確かなのです。
麻生さんの信条は「義理と人情とやせ我慢」。
そしてその言葉通り、裏方でも泥被りでも厭わずやる姿を、これまで見てきました。
当世風ではないかもしれないですが、だから私は麻生さんが好きですし、自分自身もそうありたいと思うのです。
最後に、明日からの麻生さんの予定。
麻生外務大臣のシンガポール訪問、及びASEAN関連外相会議出席等について
会議・会議・また会議。各国外相会談も空いた時間にどんどん入れて。
本当に頭が下がります。
それにしても、総裁選前に、麻生さんが外務大臣職を頑張るのは選挙のためのアピールだと、やたら言い募る記事が多かったけど、今もこうして頑張ってる姿を見て恥ずかしくないのかな。それとも、もう何を書いてたか忘れちゃってるのかな。
でもね。
読み手は忘れないからね。
2006.12.06 23:49 | 麻生太郎さんのこと |
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いろいろな、かたち。 *ps
●09:02 閣議(至09:15)
●09:20 ぶら下がり会見
●10:00 参院外交防衛委員会(至11:35)
●12:15 グテーレス国連難民高等弁務官との会談。約30分間。
●飯倉公館にて、外相主催の昼食会。
(女優の菊川怜さんもUNHCR駐日事務所スペシャルサポーターとして同席。)
●海外経済協力会議

夕方、行われた海外経済協力会議の議題は、インドへの経済協力強化についてだったそうです。
昨日の日米外相電話会談でも話題になっていた、13日のシン首相訪日を見据えて会議が開かれたとのこと。
いよいよ、ですね。
麻生さんの外相再任の記者会見。
アジアとの関係について聞かれて、「アジアというものを重視していかねばならない」と言ったすぐあとに、「アジアにおける最大の民主主義国家のインドを重視」と綺麗に落とし、記者に向かって「どうせ中国のことを聞きたかったんだろうけど」とばっさり斬り捨てた。ネットでも大喝采でした。
もともと親印の麻生さんですから、逆にインドの食えない部分も充分承知しているはず。
ますます麻生外交が楽しみになってきました!
ところで午前の参院外交防衛委員会では、民主党・榛葉賀津也さんとの討論がありました。榛葉さんは、民主党の議員さんたちが次々と期待を裏切っていく中、私が唯一希望を捨てずにいる人です。ブラジルとの犯罪人引渡し条約など、地道に取り組んでいます。
民主党といえば、おらほの篠原孝さんも、委員会質疑などを見ている範囲では、別にそう悪いとは思わないんですが、何せ彼の、信州人独特な空気の読み間違っている感が、同郷のものとしてはちょっと居たたまれない気分になるのです。いま長野で名前がさっと挙がる政治家といえば、羽田孜元首相や小坂憲次前文部科学相ですけど、二人ともほら、悪い人ではないんですが・・・ね?
同族嫌悪とまではいかないんですが・・・(笑)
麻生さんも、こういう人相手だと何だか楽しげに答弁されていますね。前期の外交防衛委員会での、犯罪人引渡し条約についての質疑応答は、まるで共闘しているようでした。
民社系の方だそうですが、そういえば麻生さんには、民社党には思いを残す部分があったようです。以前、政界再編に言及したとき、旧民社党系議員のことも視野に入れていましたし。
ちなみに、以下は民社党解党時に、麻生さんが寄せた文章の一部です。
民社党の結党は三十五年前、いわゆる六〇年安保騒動の頃でして、九州では三井三池の労働争議をはじめ流血騒ぎの惨事が多発していた頃でありました。
そんな時代に、社会党内にあって革命的行動による手法に対して、穏健な改革路線を主張したのが民社党であります。
民社党は結党以来、冷戦の本質は資本主義対社会主義の対決ではなく、民主主義と共産主義(全体主義)の対立によるもんだと主張し続けて来たんであります。しかし残念ながら日本においては「進歩的文化人」を自称する輩やマスコミなどは、国際政治は資本主義と社会主義の対立であるという政治観をいい続けたんです。そのために日本の有権者の中には共産主義と社会主義が同じものであるかのごとく錯覚する人が多く、ソ連や中国も民主主義である・・・なんていうまことに不思議な考えが広まったんでして、今に至ってもまだそう思っておられる方々も多く見受けられます。
もし日本の有権者の民主主義に対する理解の度合いがヨーロッパぐらいに高ければ民社党の主張はもっと支持されていたろうに・・・と私は思っているんです。事実西ドイツでは民社党の結成とほぼ同じ頃にSDP(社会民主党)の主張も大きく転換して、日本の民社党と大体同じ内容の改革を採択し、その約十年後にドイツの政権を握ったんであります。
先月号にも書きましたが、日本社会党の村山内閣は日の丸、君が代に異議なし、日米安保条約は堅持、自衛隊合憲等々社会党が一貫してNOと叫び続けたものを、全部YESに切り替えたんであります。時代が変ったとか何とかいっておられますが、私が民社党の代議士なら「これまで民社党がいってきたとおりになったということで民社党の政策が正しかったって認めるわけですねえ・・・」と社会党代議士にしつこく問い質すと思いますねえ。
ページ数が足りませんので少々端折りますが、福祉国家というのも民社党の提言でありました。今日、日本は世界でもトップを走るほどの福祉大国になっていますが最初にこの政策を打ち出したのが民社党であり、その当時は自民党には怠け者を甘やかすと非難され、社会党や共産党からは資本主義に力を貸すもんだと糾弾されていたことは、記憶しておかねばなりません。
つまり、民社党はその掲げた政策が誤っていたために議席数を伸ばせなかったのではないということです。民社党が勢力を伸ばせなかったのは、有権者のレベルより先に進んでいたために、多くの国民から支持を得られなかったということであります。
このことは是非読者の皆様に肝に銘じておいていただきたいのです。やはり政治家というのは正しいことをいい続けても、世の中で評価されるとは限らないってことです。
マスコミ受けした松岡洋右は今日まったく評価されず、逆に在職当時は非難の声が絶えなかった小村寿太郎、吉田茂は歴史家の評価が高いということも含めて心にとめておいてください。新進党の話に目がいっている新聞紙面の影で、まったく小さな扱いしかされなかった民社党の解党に対し、有権者の皆さんの冷静な評価を願い、平成七年新年号の拙文とさせていただきます。
月刊「嘉麻の里」 平成7年1月号
『正論を述べても』 より抜粋 (「異論Ⅲ」収録)
政治家の離合集散は、政見や政策より、なりゆきやしがらみが大きいことは百も承知です。ただこういう文章を読むと、やっぱり政党も、もう少しわかりやすい形になればいいのに・・・と思ってしまいます。
2006.12.05 23:12 | 麻生太郎さんのこと |
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